新年一発目のゲームの感想文は…JACK MOVEです。
今年もよろしくお願いします！！
☆どんなゲーム？
JACK MOVEはターン制バトルのRPGです。舞台は未来。一度テクノロジーを失った世界は荒廃し、巨大企業が市民の生活を牛耳る世も末なこの場所で、主人公のノアは相棒のライダーと共にハッカーとしてそれなりの生活を送っておりました。しかしそんな彼女の運命は、疎遠になっていた科学者の父親が巨大企業･モノマインドにさらわれる事により、大きく動きます……お話としてはさらわれた(ムカツク)父親を助けに行くついでにモノマインドをブッ潰してやる！！みたいなノリですが、物語の行く末は……実際に自分で見てみよう！！
☆感想いろいろ
・イカれた世界でサイバーなバトルだ！コマンド選択式バトル
JACK MOVEのバトルシステムはコマンド選択式のバトルです。主人公のノアは物理攻撃と(RPGでよくあるスキル攻撃に該当する)ソフトウェア攻撃、ヤバい威力の必殺技･ジャックムーブを駆使して戦います。
基本的にはソフトウェア攻撃をぶっ放していくのがお得。私は終盤まで気づかなかったのですが、バフもかけるほうがお得らしいです。逆を言えばバフ・デバフを気にしなくても終盤まで行ける、という大ざっぱなゲームバランスってわけですが…ソフトウェア攻撃にはDP(スキルポイント的なヤツ)が必要となりますが、回復アイテムは道中で手に入るし、要所で全快ポイントも設置してあるし、お金もそこそこ落ちるので、ドンドン使いましょう。なお敵からはアイテムがドロップしません。
珍しい事に…このゲームには仲間の概念は無く、最初から最後まで主人公一人でバトルをすることになります。その分、戦闘中に自ターンを消費してソフトウェアの入れ替えができたり(終盤まで特に使わないけど…)、ちょっとした装備のカスタマイズで主人公がまあまあインチキな感じに強くなるのでいろいろしましょう。
・レトロ風なゲームに見えて、実はお茶目で優しいゲームシステムとか
グラフィックの雰囲気や『ひらがな』と『カタカナ』のみのテキスト表示により、パッと見た感じではレトロな雰囲気のゲームに見えるのですが、その中身はちゃんと現代のゲームとなっております。
エンカウント率をフィールド上でいじれたり、一撃で戦闘を終わらせることができる瞬殺コマンドがあったり(非表示にもできます)、ジャックムーブ発動時のコマンド入力の判定を常にパーフェクトにできたり、(たぶんSwitch版ではあまり必要性は無いのですが)ボタン操作の割り当てができたり…と、地味ながらも遊びやすさを意識している気構えを感じられて嬉しいな…本編を最後まで駆け抜けるならゲームが苦手な方でも楽しめると思います。(ちなみにやり込み要素はありません…それはそれで気楽に遊べるけどね)
個人的に一番嬉しかったのはコレ。
一度セリフを見たキャラにはマークがつくようになっていて、これによりセリフ回収についてはけっこう遊びやすくなってます。残念ながらノアはダッシュ移動ができない上にこのゲームにはスキップトラベルが無いのですが、このありがたいシステムのおかげで街の往復は最低限に……いや、実は思ってたより高頻度でモブキャラのセリフが変わるので、やっぱりダッシュ移動ぐらいは欲しかったわ…
他にもアイテム入手時のコメントの種類が地味に多かったり、登場人物が皆して過激な発言をしていたり、メインクエストやサブクエストの説明文がイカしていて面白かったり、テキストの面ではかなり面白いです。日本語訳も全然違和感が無くて驚いた…！
・荒廃した世界を生き抜く、クセが強いメインキャラ
冒頭でチラッと書いた世界観からして、洋画や深夜アニメのような治安をしているため、主人公のノアの性格はちょっとキツめ。売られたケンカを買うどころかケンカの移動販売レベルにちょっとしたもめ事を起こしがちです。その辺が…ちょっと気になる人がいるかもしれないです。悪いヤツではないんだけど…
他にも洋画によく居る感じの相棒系ハッカーのライダー(オッサン)、ノアの叔父で酒飲みダンディー系反乱者のグウィン(オッサン)、ノアの父親でちょっとヤバい科学者のアブネル(オッサン)、イカレた天才科学者のカディール(オッサン)、そしてモノマインドのトップですべての元凶とも言えるクロール(オバサン)…と、メインキャラがその……なかなか『濃い』感じです。なんか…改めて考えると…スゴいな…
☆体験版、あります。
いろいろクセは強めですが、ゲームとしては結構面白い雰囲気をしているので、気になる方は体験版を覗いてみてもらえたらと。クセの強さと値段に対してボリュームがちょっと少なく感じられる面で、オススメ…はしにくいのですが、好きな人は好きなゲームかなぁ～と思います。
個人的には…続き、見てみたいけどね…？
