月夜の判然

適度に適当に長い文を置いておく場所です

【エグゼ3】ロックマンエグゼ アドバンスドコレクション 感想

エグゼ2のクリアからそこそこ間が空きましたが、ようやくエグゼ3をクリアしたので、感想をお送りいたします。いやぁ~面白かった!!
今回もこれまでのロックマンエグゼシリーズと同様、既に知っている人向けの感想となりますので、ストーリーのネタバレもあります。ご了承ください…

 

 

☆2バージョン登場!!

エグゼ3は通常版とBLACK版の2バージョンとなっています。バージョンの違いとしては、ちょっとしたグラフィックの違い・スタイルチェンジの違い・一部のボス・バトルチップの種類やコード…といったところでしょうか。私は当時、発売から遅れつつ、変則的な順番で遊んでいたので、選んだのはBLACK版でした。以降のシリーズもバージョンが分かれますが、アドコレで遊ぶのは当時と同じバージョンで行こうと思います。

(さすがに…両方共遊ぶのは…大変なので勘弁してください)

PET横のロックマンのアイコンはこっちの方が好きだったりする

 

 

☆シリーズの極み!!見やすく遊びやすくなったシステム周り

・なんかソレっぽい!PETのメニュー画面
エグゼ1と2ではよくあるゲームのシステム…といった感じのメニュー画面ですが、エグゼ3ではまるでPETの端末そのものを感じる雰囲気になりました。地味なところですが、改めて見ると世界観をよく感じられてとてもいいなぁ~と思います。

これがまたカッコいいんだわ…

・移動しやすくなった!?インターネット
エグゼ2で道幅が広くなり、だいぶ移動しやすくなったインターネットですが、今度はスクウェアまでのルートに色が付いていたり、電脳メトロでエリア間の移動ができるようになったり…更に便利になりました。だからといって…結局迷うことには変わりないけどね…

プログラムくんがカワイイ。

・安定の!カスタム画面
エグゼ2でも見やすくなったカスタム画面は白を基調としてもっと見やすくなった気がします。コードが太字になったのも地味に助かる…

カーソル選択音もわかりやすくなったよね?



☆当時は革命的だった!?アレコレ

・令和の今でも全く古さを感じない!?ナビカスタマイザー
エグゼ3で初登場のナビカスタマイザー。これはプログラムをパズルのように組み合わせてロックマンの能力をアレコレ強化するシステムなのですが、シンプルなルールなのに奥深い!!初めてふれた時の衝撃はハンパなかったです。ちなみにルールを破ってしまうと『バグ』としてロックマンにマイナスな効果が出てしまう…のもまた面白い。

他にはモノや組み方によってはエラーが出たり、そのエラーを強行突破する『改造コード』やそれを裏手に取っておまけの能力を付けたりする『エキストラコード』、コマンド入力でプログラムのサイズを縮める『圧縮コマンド』と、ある意味なんでもアリみたいなシステムに大興奮でした。実際使いこなせるかどうかは別問題だけどね!!

このちょっとだけワルい事してる感がなぁ~

クロスメディアの走り!?ロットナンバー
シリーズ馴染みのお店『ヒグレヤ』に設置されたナンバートレーダー。ここに8桁の『ロットナンバー』を入力すると嬉しいアイテムがもらえるというもの。当時このロットナンバーの入手法はコロコロの紙面だったり、関連商品に記載されたいたり、アニメにチラッと映っていたり…と、現代では馴染み深いものとなったシリアルナンバー等の商法に近いものですね。

流石に現代では同じ方法で入手はできないので、ちょっと別の方法で……ね…(お察しください)ただ、当時ではできなかった『ナンバートレーダーで入手できる便利なアレコレを、序盤から入手してウッハウハな状態でゲームを進める』といったある意味夢のような遊び方ができるのも一興かと。

まとめて入力するのは大変である…

(でもせっかくならこの手のヤツも公式サイトで正式に全公開とかすればいいのにねぇ…)

 


☆前作から引き続きの…アレコレ

・今回も初手ヒートカスタム!スタイルチェンジ
今作もスタイルチェンジはあります。エグゼ2の時と違い、持てるスタイルは一つになりましたが、ナビカスと連動するようになり、スタイルを極める方向でいくとナビカス用のプログラムが手に入るように。
エグゼ2の時の感想と同じく、遊び方は変わっていないので、やっぱり初手はカスタムスタイルでした。属性がヒートだったということは…その直後のボス戦で苦戦するわけですが。

今回もヒートカスタムスタイル!!

・好き勝手言うよな!掲示
すっかり馴染みの掲示板。これまでのシリーズではストーリー中でロックマンが書き込みをする事によってネチケットを注意される…といったことがありましたが、今回は無しです。だからといって掲示板上の治安は相変わらずであり、雑談、ウワサ話、ウラインターネットの話題…と、好き放題やっております。とはいえ…令和のインターネットよりは治安は良い方なんだよなぁ…

令和のSNSよりマシに見えてしまう…

・世間の縮図!依頼掲示
今作も依頼掲示板があります。前作ではオフィシャルから割り振られる…市民的手伝い…な側面がありましたが、今作ではたぶんソレを通してないのか、内容がなかなか無法地帯と化しているような…?いや、気のせいか…

なんか毎回騙される系の依頼があるよね??

 


☆その他いろいろ…書いておきたいこと

・唯一無二の…アイテム欄
ゲーム進行に必要なアイテムが見られるキーアイテム欄。エグゼ3だけはそのアイテムの解説文と共に『どんなモノ』か見ることができたりします。これが見ていて楽しい。個人的にメチャ好きだったけど、以降は元の文字のみに戻ってるんだよね…いや、労力とかの面で無くなったのもわかるけどね…

すぐに引き渡すようなアイテムまであるし…

・やっぱり超絶ストレス…プレスプログラム
ナビカスの面白さは前述しましたが、その中でどうしてもストレスになるプログラムの存在が。それがこの『プレスプログラム』です。コレを組み込むとインターネットのマップ上にある細い道が通れるようになるわけですが、一部のストーリー進行だけではなく入手以降もエリア間の移動に必須だったりします。これでナビカスのスペースを圧迫するのが……マジで困る!!

ロックマンエグゼは平成のゲームなので、令和のゲームではお馴染みの『マイセット』的なカスタマイズの保存機能は無く。ボス戦前にセーブしてナビカスを組み替える…といった流れになるのでした。

そのスペースにアンダーシャツを入れたいんだよ!!

・ちょっと照れが残ってるな…ユーモアセンス
ナビカスでできるお遊び要素として『ユーモアセンス』というプログラムも今作で初登場です。普段はLボタンでロックマンに話しかけるとストーリー進行の(だいたいの)ヒントが聞ける…んですが、このユーモアセンスを組み込むと『全然関係ない雑談』を聞くことができるのです。ロックマン熱斗よりは真面目なヤツなので、そんな彼が様々なギャグを繰り出す様子はかなりウケるww

それにしても…シリーズ後期のユーモアセンスの会話と比べると、ロックマンの発言にちょっと『照れ』が残ってるな…かわいいね。

ギャグのノリも勢いもまだ控え目である

 


☆いろいろな形のライバルが熱い!!

シリーズ上の熱斗ロックマンのライバルは炎山とブルース…というのが鉄板なわけですが、エグゼ3はストーリー中にN1グランプリと呼ばれるネットバトル大会があるため、様々な形のライバルが出てきます。改めて見ると…熱いな…!!
・王道の熱き友情!デカオ
同じクラスの馴染みの友人である、デカオ。普段は学校で一緒に過ごしつつも、N1グランプリでは正々堂々と戦ったり、転校することを隠してひっそり出て行こうとしたり、決戦の時には急遽駆けつけてくれたり……彼との王道の『友情』は熱斗ロックマンの『絆』とはまた違った良さがありますよね。まぁ…弟の為にウソ言うのは良くないけどな!!

とはいえ負けるわけにはいかないんで…

・最強のクール系!炎山
これまでと同様、遊んだ当時はクールなライバルだよな…と思っていた炎山。大人になって改めて見てみれば。なんか年相応な物言いもあって面白れぇな…という印象になるわけですが、決める時はしっかりキメるのは流石だよね。科学省の事件のあらましを説明しようとした熱斗に対する対応はマジでカッケェ…と思ってしまった。それにしても…ウラインターネットの調査を熱斗に依頼してきた時の心情、絶対複雑だよね。どうだったんだろう…

個人的にはストーリー上でブルースと戦わずに済んだのは心底ホッとしたり。(ヒドい)

カッケェ…!!!

・面白すぎんだろ!トラキチ
N1グランプリのライバルとして出てくるトラキチ。彼の最初の印象はあんまり良くないんですが、バトルの後やN1グランプリ後の来訪、そして最終決戦にも駆けつけてくれる…という行動と、熱斗たちよりちょっと年上のチャッカリしたニーチャン的な言動と、改めて見るとけっこう面白いキャラしていたな…と。

全然覚えてなくて驚いたんスよ…

 

☆『あの頃』から大人になってみてわかること。

エグゼ3のストーリーの良さは当時も有名であり、実際遊んでもその通りなので、私からも特に言うことはありません。とはいえ、ネットが身近すぎる存在となった令和の世で、大人になった身としては感じ方が変わってる部分もあり…せっかくなので残しておきます。
・N1グランプリの『企画』としてのスレスレさ。
ネットバトル最強を決めるN1グランプリ。物語として大会編があると燃えるぜ…!!と、なるわけですが予選の内容だったり、そこで起こった事件だったり、終わった後の視聴者の反応だったり、いろんな場面で聞ける会話をよーく見てみると……世知辛さが見え隠れするのがまた面白いです。少なくともあの時代だったらギリセーフだけど、今やったらアウトな気がする案件満載だよ!!そういう面でもリメイクとかではなく、移植でよかったな~と思うのでした。

ダメやろ……

・2024年に生きる人間だからこそ震える、ワイリーの野望。
エグゼ2のゴスペルのメンバーの暗躍は、彼ら個人の思想や感情から発展して事件が起こるような印象でした。しかし今作のワイリー率いるwww(ワールドスリー)のメンバーの暗躍は迷惑千万、かつ世間に確実にデカいダメージを与えてくるあたり、凶悪すぎるわ…と改めて思いました。

「食洗機がインターネットに繋がってどうすんだよ…」と思っていた当時の自分と違い、様々な電子機器がネットに繋がるようになり、最早『ネットナビがいない』ぐらいしか、あの世界と違いのない生活となった現代の自分としては、ワイリーの野望がとてつもなく恐ろしく感じるのでした。それにしても…なにもかも利用し切り捨て続けたワイリーの末路もまた、当然だよな…

ほんとマジさぁ…

・『主人公』以上に『友達』として親しみやすい、光 熱斗というヤツ。
当時遊んだ思い出としての記憶では熱斗ロックマンはみんなのヒーローみたいな存在…という認識があったわけですが。こうやってエグゼ1から3まで改めて遊んでいて、熱斗がわりと「自分だけの力では乗り越えられなかった、ロックマンやみんなのおかげだよ…」というスタンスを貫いていたんだなぁ…と感慨深くなりました。

ロックマンとケンカをすることもあったけど、時には大きな過ちを犯してしまうけど、基本的に彼は困った人を放っておけないし、だれかの為に頑張ることができる……そんな良いヤツであり。その姿は『主人公』だけど、親しみやすい『友達』のようなものを感じられるのでした。

このセリフがスッと出てくる良さ…

 

☆おまけ:携帯機のゲームかよ!?驚愕のやりこみ要素について

シリーズの一区切りとして送り出されたエグゼ3はそのやりこみ要素も集大成のようなものとなっております。当時発売された攻略本はGBAのゲームにしてはあまりにも分厚い物もあり、見たときは驚いたものです。
まぁ…時間と気力を持て余したような当時の自分でも途中で諦めたけどね…気になる方は各自調べてみてください。

行きません。




これにてロックマンエグゼ アドバンスドコレクション Vol.1は完走です!!やっぱり面白いなぁ!!そして次はVol.2、エグゼ4になります。私もついに『あの機能』を使うことになるでしょう…頑張るぞ!!