月夜の判然

適度に適当に長い文を置いておく場所です

NO STRAIGHT RORDS(ノー・ストレート・ロード)感想

 ロックのスペルはROCK!!(某ラジオ番組っぽく)…ロックの力でEDMと戦う音楽3Dアクションゲーム、ノー・ストレート・ロードを楽しんだので、ちょっとした感想をお送りします。そこまで大きなネタバレはしません。

 

 

☆どんなゲーム?

~公式サイト~

gamesource-ent.jp


~動画~

youtu.be

 

 

舞台は音楽によって発電し、街を繁栄させているビニールシティ。主人公のメイデイとズークはロックバンド『バンク・ベッド・ジャンクション』として活動し、この街を仕切るNSRというグループのオーディションを受ける。しかし結果は不合格。しかも一番の落選理由は『音楽ジャンルがロックだから』そう、この街を支配するNSRというグループはEDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)しか認めないのだ!いやいや納得できないし!しかもNSRは発電したエネルギーを独占しているし…いろいろたまった不満も一緒にぶつけてやる!かくなる上はNSRアーティストのコンサートにカチコミ(ハイジャック)だ!!

いやぁ〜ここまで書いているだけでも痛快なノリのゲームですね!!

立ちはだかる強烈な個性を持つNSRのアーティストをロックな勢いでなぎ倒し、スターダムをのし上がるメイデイとズーク。果たして彼らの行く末は…ロックとDEMでバッチバチに殴り合った後に迎える結末が、個人的にはとても心に響きました。これはすごい…

 

 

☆ここが面白かったね!

<音楽3Dアクションゲーム>
ゲームとしてはアクションゲームです。敵の攻撃をかわしつつ、自分の攻撃を当てる。勝利した時に得たポイント(コレを『ファンの数』としているのがまたニクい)を使ってスキルを習得…なんだけど、このゲームの最大にして唯一無二の特徴は『敵の攻撃はBGMに合わせて出てくる』ってところ。そのためけっこうマジで戦闘中のBGMを聴かないと勝てなかったりします。普通のアクションゲームのように速やかに敵に近づいてボコスカ殴る…よりは、BGMを聴きながら攻撃を避けつつ、隙を見て殴りかかる…ってイメージですね。他にも特定の攻撃はタイミングを合わせると跳ね返す事ができるんですが(パリィってヤツですね)、コレがBGMの盛り上がるタイミング(?)でくるので『ズン♪♪ズン♪♪ハイッ!ドーン!』と、決まればテンションが相当上がります。決まればですけど。

 

<ロック VS EDM>
音楽に力を入れているので、BGMがメッチャ良いです。そしてそのボス戦のBGMがこちらの戦いの状況によってEDMからロック、それからからEDM…とシームレスに変化していくのがメチャクチャ面白い!なんと一つのボス戦でBGMが通常版・EDM版・ロック版との3パターン完備。(一部例外がありますが…)同じ曲なのに全然印象が違ってビックリします。

 

<『バンク・ベッド・ジャンクション』のメイデイとズークというコンビ>
明るくて勢いの強いギタリストのメイデイ、一歩引いた姿勢で落ち着きのあるドラマーのズーク。メイデイがズークを振り回しているように見えて、実はズークもいい感じに乗っかりつつも譲れないところはハッキリ言う…この二人のコンビ具合がとてもいい!NSRアーティストたちとの会話シーンの他に、街にあるオブジェクトを調べた時のコメント(まさかのメイデイとズークでは内容が違うというww)やゲームを進めると解禁されるラジオ放送でのトーク内容…二人の性格や考え方の違いが見えて面白いです。

 

<キラリと光る演出アレコレ>
街で遭遇するモブキャラに話しかけるとリズミカルにこちら側に向かってくる演出、カスタマイズ画面に入る際の楽器がギュン!と飛んでくる演出…ちょっとした事だけど、見ていて楽しいし、センスあるなぁ〜とか思ってしまいますね。あと、ボス戦時の会話にてコミカルに動くメイデイたちの立ち絵と相手側の3Dキャラがいい感じに同居していて面白いです。改めて考えるとけっこうすごい事だよね…

 

<気合いの入ったローカライズ
なななんと日本語フルボイスです!!これはメインのストーリーの会話パート…だけではなく、街で遭遇するモブキャラのセリフまでフルボイスなんですww気合いすげぇ…!!しかも、一部楽曲では日本語歌詞で歌ってます…マジすっげぇ!!翻訳については若干気になる言い回しもありつつもゲームへの没入感を大きく損なうほどでは無かったです。スタッフロールの書き方から多言語でゲームを作る事に本気でやっているんだろうな〜と感じました。本当にありがたいですね。

 

 

☆なんか惜しいぞ…

<Switch版という存在>
実は遊んでいて地味に気になっているポイントが多々ありました。一部ボス戦時の会話がかみ合わなかった気がしたり、後半のタティアナの(長い)スピーチの内容だったり、ラスボス戦の演出だったり…ネットで他の人の感想等を見ていくと、どうもSwitch版では仕様の関係上、他機種版と違っていたり、バグがあったりしている部分があるらしく…アクションゲームとして遊ぶ面ではスルーする事が可能かもしれませんが、ストーリーや世界観に没入するにはちょっとだけ致命的な気もするわけで。特に一番「それ大事なことやん!!」と思ったのは、他機種版ではストーリーが進んでいくごとに街に落書きが増えているらしいんですよ…Switch版は窓拭き青年のコメントでなんとなく察するしか無かったんだぞ!!

 

<当たり判定がわかりにくい>
リズムに合わせて繰り出される敵の攻撃をリズムに合わせて避ける…事ができるってのがこのゲームの魅力なんですが、その当たり判定がわかりにくい場面がちらほらあり、自分はリズムに乗って避けてるつもりでもバカスカ攻撃を食らって若干ストレスになってたりしました。いや…もしかしたら本当は自分がリズムにノレて無い可能性があるんですが、それすらわからないからどうしようもなくてなぁ…
それと…演奏してオブジェクトを動かす時も効果範囲の輪が広いように見えるのに、けっこう根元に当てないといけない気がするんですが…気のせいか…?

 

<ラップバトルや!DKウェスト戦>
このゲームの一番の難所は?…この質問をされたならば10人が10人こう言うでしょう…『2回目のDKウェスト戦』と。実は私も未だにクリアできておりません!!公式さんが解説動画を用意してくれたり、アップデートで回復要素があっても(というか今までバグで無かった)あまり状況が変わらなかったぜ!!
超簡単に概要を説明すると、突如立ちはだかるラッパー、DKウェストとのバトルは通常のボス戦とは異なり、音ゲーよろしく流れてくるノーツを『避ける』戦いとなっております。いいですか、ノーツを『避ける』んです。しかもメイデイとズークの2レーン分。このちょっと特殊な戦いが相当な難易度になっていて、アクションゲームならゴリ押しがきくんですが、こちらはマジでどうしよもうなく…
ありがたいのは2回目はクリアできなくても本編はクリアできるって事です。もしスルーできなかったら永遠に詰みゲーとなっていた…

 

 

☆その他言っておきたいこと

<優しいTwitter公式アカウントさん>

twitter.com

 

Twitterでは日本語公式アカウントがあるんですが、いろんな関連情報の他に、ゲームに関する裏話をしてくれたり、時たまこちら(遊んでるユーザー)にリプライしたり…インディーズならではの程良い距離感で魅力を発信しています。いいですね。私もサユ戦で超苦戦していたらアドバイスをいただきました。(その節はありがとうございました!)こういう経験は初めてだったので…ちょっと嬉しかったですね。

 

<寝耳に水なアップデート『クリスマス・エディション』>
12月上旬に突然繰り出されたアップデート!ボス戦のBGMどころかその見た目までもがクリスマスな雰囲気になる『クリスマス・エディション』がやってきました。いきなりすぎる…!!
なんでもBGMはクリスマスを感じる素晴らしいアレンジだったり、ボスであるNSRアーティストやメイデイとズークのクリスマスファッションがイケているとか……伝聞でしか言えない理由はSwitch版にはそのアップデートが来ていないからですけどね!しょうがないね!!ありがたい事にBGMは各種音楽サイトで配信されているので、そっちを聴いて待っておきます。

 

 

…と、いろいろ語りましたが、それだけ刺激的で面白いゲームでした。本当に楽しかったです!ありがとう!!同じ世界観でメイデイとズークが活躍する続編も見てみたいけど…せっかくならこの音楽アクションゲームというジャンルでの新たなゲームにも期待したいかも?