月夜の判然

適度に適当に長い文を置いておく場所です

【エグゼ4】ロックマンエグゼ アドバンスドコレクション 感想

エグゼ3のクリアから結構間が空きましたが、ようやくエグゼ4をやっておきたいところ(ソウルユニゾン全コンプ)まで遊んだので、感想をお送りいたします。相変わらず面白かったけど…なかなか大変だったわ……
今回もこれまでのロックマンエグゼシリーズと同様、既に知っている人向けの感想となりますので、ストーリーのネタバレもあります。ご了承ください…

 

 

 

☆今回も2バージョン!!

エグゼ4はレッドサン版とブルームーン版の2バージョンになっております。各バージョンの違いとしてはトーナメントで対戦できる相手、ソウルユニゾンの種類、バトルチップの種類やそのコード…といったところでしょうか。特にソウルユニゾンの種類についてはどちらも魅力的で悩むところだったと思います。私が選んだのはレッドサン版。当時変則的な順番で遊んだ身としては、このエグゼ4が実質最後に遊んだシリーズとなっております。当時はどうしても写真の赤色のカードリッジが欲しかったので…中古で購入しました。運良く手に入って良かったと思っております。やっぱりさ、色ついてるとなんかいいじゃん…

この赤色がカッコよくてさ…

 

 

☆イメージ刷新!!グラフィック周りがいろいろ変わってるぞ!?

変則的な順番で遊んでいた当時は「見慣れたヤツに戻った…」といった気分でしたが、ナンバリング順に遊んでいる現在としては、このエグゼ4でグラフィック周りの変化に「えらい変わったな!?!?」と改めて驚く(?)ことができました。

驚くほど変わってる…

電脳世界…特にインターネットのマップについては、全体的にコンパクトになり、太いメイン通路を通れば別のエリアに行ける…と、エリア間の移動は比較的わかりやすくなった印象です。わかりやすくなったけど……今作のゲームのシステム上、このシンプルなマップでも地獄を見る事になるのですが…

マップは多少わかりやすくなったけど…

 

 

☆今回も変わってますよ!バトルシステムあれこれ

バトルの基本的な流れは同じですが、毎度の事ながら前作から変わったことがいくつか。もう完全に慣れてきてますが、同じシリーズなのにここまで毎作変化があるのはある意味スゴいわ……

・友情の力!ソウルユニゾンで悪を討て!!

カッコいいぜ!!

今作の新システムであるソウルユニゾン。エグゼ2・3であったスタイルチェンジとは違い、対応する属性のバトルチップを使って任意のタイミングで変身できるようになりました。ただし3ターンしか変身できず、変身が切れたらそのバトル中では二度同じソウルは使えません。
ソウルによって出来ることがガラッと変わり、決まった属性のバトルチップの威力を底上げしたり、バトルチップを使うごとにHPが回復したり、足まわりの性能(ナビカスでいうエアシューズやフロートシューズあたり)が上がったり、カスタム画面でバトルチップをシャッフルしたり…その内容は多種多様で面白かったです。
スタイルチェンジはスタイルによって戦い方が決まってしまいがちでしたが、このソウルユニゾンではフォルダ内に対応する属性のバトルチップを入れるか入れないかで、変身できるソウルをある程度選べるのも面白いと思います。ただ問題は…そのバージョンで変身できるソウルが揃うまで最低『3周』遊ばないといけないことだけど…

 

・カウンターとフルシンクロが登場!

メットールなら余裕で取れるのだが…

こちらもエグゼ4から登場です。敵が攻撃する瞬間にこちらの攻撃を当てるとカウンターとなり、相手は一瞬マヒ状態になります。さらにロックマンはフルシンクロ状態となり、次に使うバトルチップの威力が『2倍』になるという嬉しいシステム。ソウルユニゾンの効果といい、フルシンクロの効果といい、ちょっとこっちが有利なのでは?…と思われるかもしれませんが、実のところバトルチップの全体的な威力はしょっぱくなっているのでこれぐらいしないと……厳しいんだ……

 

・さよならADD、お前のことは忘れないぜ…

ADDが…無い…

長らく苦楽を共にしたADDがエグゼ4以降は無くなります。
使ったり使わなかったりしたシステムですが、無くなるとちょっと寂しいよね…すぐ慣れたけど。

 

・やっぱりリスクしか無いような?ダークチップ

ドリームソードで十分です。

もう一つ追加された闇のバトルチップ、もといダークチップ。ピンチの時にしれっーとカスタム画面に出現し、圧倒的な威力を誇る…のだが、使うと最大HPが1削られ、永久に戻ってこない…という悪魔のチップです。「使わないでー!!」と言っていた当時のTVCMでも印象的だったと思います。(言ってたよね??)
エグゼ4はこの善なるソウルユニゾンと悪なるダークチップによる、善悪のせめぎ合いもちょっとしたテーマとなってるわけですが、ケチな自分としては最大HPが1持って行かれるのはリスクしかねぇ~!!と、当時と変わらない考えでした。
ちなみにこのダークチップを強制的に使わされるイベント。初見時ではこう…ちょっとした罪悪感もあった気がするのですが、内容をだいたい覚えていて、なおかつ大人になってしまった今の自分としては「あーはいはい、そんな事あったよねー(ダークソード使用)」という情緒もヘッタクレも無くなってしまったのが…悲しいモノです。
ちなみに…選択した2枚とも見事に外すと次ターンでおかわりが来ます。悪魔だ…(外すなよ)

 

 

☆シリーズ屈指の地獄と苦行の狭間で

冒頭で『なかなか大変だったわ…』と書いた通り、エグゼ4はなんか…こう、面白いんだけどキッツいよなぁ~という印象が強いゲームです。
それはトーナメント戦メインで行うシナリオと、シリーズ屈指のおつかい要素と、それを繰り返す周回要素の全てが衝突事故を起こしているから…と思っているのですが……個人の感想かも??以下ちょっとその辺の感想を。

・周回要素
エグゼ4は周回要素としてデータを引き継いで本編を周回することが出来ます。今で言えばいわゆる強くてニューゲーム的なヤツですね。
ただ全て引き継ぎできるかというとそうでもなく、一部アイテムは引き継がれず。インターネットの移動に関するショートカット系も全てやり直し、なおかつ周が進むごとにザコ敵も強くなってくる、そしてソウルユニゾンをコンプするためには最低『3周』遊ばないといけない…という、なかなか苦しい感じです。実際マジでキツい……

色味がヤバい…

 

・絶対許せねぇ!!Cスライダー

ギェェェ!!

エグゼ3のプレスプログラムと並んで『電脳世界の移動の敵』とも言えるCスライダー。これは、インターネット各所にある細い通路を移動できるもので、ショートカットができたり、移動先にいいアイテムが置いてあったりする便利なモノ。本編終盤の一部シナリオで『作らされる』わけですが、パーツを集めるのが地味に大変な上にこれだけなぜか『周回で引き継げない要素』であり、運が悪いと何度も作らされるハメに……

あまりにも気になってアンケートまで取っていた…(回答してくださった皆さん、ありがとうございました!)

 

・令和のゲームに慣れきった身では平成屈指の地獄のインターネットマラソンに泣く

ドコだ?

エグゼ4のストーリーは、やっかいな組織に目をつけられつつ地球を救う戦いをする本編と、その合間にある3つのトーナメントの対戦相手とのすったもんだがあるストーリ…の大きく2つに別れております。トーナメント戦を主軸に置いているので本編のストーリーは若干控えめ。
これまでのシリーズであった、仕掛け満載の『○○の電脳』の数が少なくなっており、対戦相手とのすったもんだのストーリーは主にインターネット上で繰り広げられています。つまり、エグゼ1~3の中盤ぐらいによくあった『インターネットと現実世界を往復しまくるイベント』が常にあるわけです。キツい!!地獄!!相手によってはちょっとしたミニゲームもあるけど、周回で何度もするにはちょっと凝りすぎているような…??

なんと雪かきもさせられる…

 

 

☆当時できなかったから嬉しい!?改造カードが使えるぞ!!

エグゼ3のナビカスにあった改造コード周りの機能が廃止されました。その代わりに改造カードによってエキストラコード(入れると特殊な効果が得られるコード)相当の事ができるように。

イメージ(書籍付属のカードしか持ってなかったので…)

しかしこの改造カード、当時は地味に使うためのハードルが高くて…
カードeリーダー+のソフトを持ってる
②(カードeリーダー+を動かすための)GBA本体がもう1台ある
③通信ケーブルがある
④改造カードを持っている
…ときて、初めて使えるようなモノでした。私は(妹がカードeリーダー+をしばらく持っていたので)③までいけたのですが、片田舎のため肝心の改造カードが売っておらず……実際使う事が無かったのでした。惜しい。しかし、このエグゼアドコレでは便利機能として改造カードを使うことができるのです!!しかも全種類!!すげぇ!!ただの移植ではなく、こういったところを再現してくれているのはとてもありがたいモノです。

ナビカスと併用すればこんなHPにもできるぞ!?



☆ついに解禁!!バスターMAXモード!!

ムリです。

実はこれまでのシリーズの感想でふれていなかったのですが、エグゼアドコレには便利機能として『ロックバスターの威力が100倍になるバスターMAXモード』というモノがあります。
今まで使っていなかった理由は単純で『当時クリアできたから使わなくてもなんとかなるやろ』といったモノなんですが、この機能を唯一『絶対使う』と決めていた場面がこのラスボス・デューオ戦と3周目全般です。それぐらい、コイツが苦手だったし3周目も地獄だったんだよ!!本当に助かった…!!

 

 

☆大人になれば感じ方も違う?ストーリーいろいろ

実はラスボスのデューオが苦手すぎて、当時エグゼ4は1周しかクリアできなかったのでした。今回は先述のバスターMAXモードに頼りまくったおかげで、とりあえず3周目まで遊べたので一通りのトーナメントのストーリーを見ることができた感じです。助かった…その中で特に印象的なモノについて軽く語っておきます。

・本編ストーリー

ホント好き…

私の超個人的な心情からくる、超個人的な感想になるんですが、当時からこのエグゼ4冒頭の、熱斗と光博士が電気街に買い物に行くシーンがとても好きだったりします。大人になって改めて見ると、熱斗と光博士双方の気持ちがよりわかってきて、やっぱりいいなぁ…と強く思うようになりました。

大人になった今、ちょっと考えさせられるような…

大人になって一番感じ方が変わったのはこの終盤のリーガルとの会話であり。エグゼ4のひとつのテーマとなっていた、善悪について論じるリーガルのセリフはこの不安定な世の中を思うと、なかなか考えさせられます。でも……(トーナメントのストーリーを思い返しながら)……いや、熱斗たちの行動ってそこまで言われることじゃないだろ!?!?と急に冷静になってしまうぐらい、トーナメント参加者の大半が困った事件を起こしまくっているんですよ。デューオが地球を滅ぼすべき悪だと判定しちゃうのも…まぁ…納得しちゃうというか…(するな)

 

・トーナメントのストーリー
○ユウコ
みんな大好きサイバーおきょう。

懐かしい響きになったな…

当時から20年ぐらい経とうとしているので、お経の内容もより『お経』っぽくなってません??全体としてはちょっとトンデモなお話に見えますが、ユウコと遊んだ後の熱斗の『きょうだいで遊ぶ事に対する感想』がかなり印象的です。

○ラン
第一印象がメチャクチャ良かっただけに、お酒を飲んでしまった後の行動がヤバすぎる。熱斗に対する妨害が、酔った勢いでやるにしてはいちいち的確すぎて逆に笑ってしまったわ…特に「ヤバいやろ!?」と思ったのはPETを物理的に水没させようとしてきたことですね…お酒って怖いな。

小学生にそんなこと言わすなよ…

○メイル
シリーズ通してナビチップでお世話になりまくっているロール。実際バトルすると意外と強かったよね…このメイルのお話については、現代のワールドワイドな観点のゲームではそのまま出てこないであろうセリフ回しなので(察してください)リメイクじゃなくて良かったな…と痛感するのでした。
メイルがトーナメントに参加した理由が本人の口からではなく、やいとの話からわかるのがまた……健気でかわいい…!!

くうぅ~!!

○ライカ
当時遊んだ時は当たらなかったのと、エグゼ5はカーネル版を遊んだので、ライカはアニメの印象が強かったのですが、本編ゲームの方がキレッキレな性格してたじゃねぇーか!!面白すぎるぞ!!

熱斗には悪いが、メチャクチャ笑った…

そんな苛烈な性格だったライカの、バトルが終わった後のセリフがなかなか良かったです。でもその別れ方だとこのあとエグゼ5(ブルース版)で会った時、ちょっと気まずくない…?

サーチソウルの性能がヤバすぎるじゃん…

○ヒノケン
大人になってエグゼシリーズを改めて遊んで、一番感じ方が違ったのがエグゼ3のヒノケンの行動でした。あのような事をするヤツを絶対許してはいけない……!!というのが今の私の感想だったのですが、その上でエグゼ4のヒノケンの話は……いやダメだろ!?という感想です。これ以上はたぶん長くなりそうなので割愛します。あの場で通報せずにバトルをした熱斗……なんかすげぇな……

私だったら通報するし…

当時エグゼ6はファルザー版を遊んでいたので、ヒノケンのその後がわからないわけですが、これはこれで逆に気になってきたわ…

 

最後に…私のエグゼ4のトーナメントの当たり方はこんな感じでした。これが良かったのかどうかは…ちょっとわからないな…

結果はこんな感じ。


☆おまけ:伝説はここから!?照れが無くなったユーモアセンス

今作もユーモアセンス、あります。

ホントだぜ!!

ロックマンから若干の照れが見え隠れした前作とは違い、だいぶ思い切りが良くなった気がします。端から見れば面白すぎるけど、熱斗ロックマンの(別の面の)関係からすれば…これでいいのか??(いいんだろうなぁ…)

 

 

☆もう一つおまけ:当時はマジで画期的だったクロスオーバー

エグゼ4からエグゼ6まで、同時期に出た『ボクらの太陽(通称:ボクタイ)』シリーズとのクロスオーバーがあったのですが、コレが本当に凄かった…

あっ!ジャンゴだ!!

音もお馴染みのアレ

なんとパイルドライバーまである…

違うゲームのキャラや武器がちょっと出てくる…ここまではよくあるヤツですよね。

私が一番驚いたのはこの後、本編とは逸れた寄り道的イベントでの光景なんです。

いちイベントでそこまでやる!?

ゲームのジャンルも若干違う、世界観も全然違う、そもそも作ったゲーム会社が全然違う……のに、ロックマンとジャンゴがそれぞれのゲームのグラフィックで同じ土俵に立っているのです。いやぁ…これが本当に衝撃的だった!!そしてボクタイ本編での盛り上がりイベント(?)をなぜかエグゼでもしっかり再現している辺りもポイント高いです。私はボクタイの1作目をガッツリ遊んでいたので、この再現度の高さがより強烈に見えるわけで。

現代ではちょっとしたものから大掛かりなものまで…ゲーム同士の枠組みを超えたコラボはよく見かけるようになりました。しかしエグゼ4が出た当時はまだこの手のモノが少なかったので、このクロスオーバーは強烈な印象として心に残ったのでした。

(エグゼ5と6でもっと凄いことが起こったけど…その話はまた別の機会にできるといいかな…できないかもしれないけど…)

 

 


改めて振り返ってみても、これまでのシリーズとはひと味違う感想が出てきてしまう…これはこれで面白かったけど…といった語り口から初めてしまうような、不思議な気持ちになるゲームでしたとさ。
次は…個人的に非常に思い出深い、エグゼ5です。ついにここまでやってきたぞ…!!