月夜の判然

適度に適当に長い文を置いておく場所です

メガトン級ムサシW 感想のような何か(Ver.3.0.1)

メガトン級ムサシXの本編が(とりあえず)一区切りして1年を経て、メガトン級ムサシW(ワイアード)が配信されました。ムサシXの感想文の文末にて【ゲーム的な面で自分の遊び観とはちょっぴり合わなかったのかな…】と書いた通り、私はこのムサシWで追加され、作り手側から提案される遊びを残念ながら十分に楽しむことができませんでした。
そのため、今回は『感想のような何か』としてお送りいたします。タイトル記載のバージョンのストーリーのネタバレを含みますのでご注意ください。

また、ゲームのシステム的な内容にほとんど言及しておりません。ムサシWで追加された新要素や、改善された要素については公式サイトを見てもらえたらと。

www.megaton-musashi.jp

 

 

 

 

☆始める前に…弁解と謝罪

 

前提として、私はハクスラ要素が強く周回を大前提としたゲームがあまり得意ではありません。また、強化の種類があまり多すぎると『工夫次第で自由自在に強くなれる』よりも『なんか手間ばっかりかかるな…』と真っ先に思ってしまうタイプです。そのため、最初のメガトン級ムサシはそこそこ楽しく遊べたのですが、ハクスラ・カスタマイズ方面の要素が強くなったムサシXで若干悲鳴を上げ、完全にその方向性に振り切ったムサシWでついにギブアップしてしまった…のが正直な感想となります。
ただ、RPGパートの『世界観』作りに関しては、町の人々やサブキャラのセリフを丹念に見ていくことにより、本編の盛り上げに一味加えていく様子が本当に面白かったです。これだけは近年のレベルファイブのゲームの中でトップクラスに面白かった…と私は断言できます。
レベルファイブアンバサダー(A-CH)を任命されているのに関わらず、このゲームの楽しみ方の真の境地に至らず、このような感想文を書いてしまう事を大変申し訳なく思っております。あらかじめ謝罪させていただきます。

 


☆ついに本編ストーリー、堂々完結……していないのでは!?

 

私がムサシWを遊ぶ最大の理由だった、メガトン級ムサシから続いた、地球人と異星人の長きに渡る戦い…本編ストーリーが決着!!堂々完結!!…と言いたいところだったのですが、実は地味に気になるナゾが残っています。このナゾは『一大寺大和および地球人と異星人の戦いはこれにて終わり。その後はプレイヤーのご想像にお任せします。』の域を超えた残しっぷりなので、終わった後には『完結……してないのでは!?』と真っ先に思ってしまいました。
そもそも、ムサシXのお話の続きとして用意されたストーリーがあまりにも短くて『えっ…もう終わり!?』という印象が拭えなかったり。謎の事象、迫りくる脅威、決死の戦い、次々と起こる怒涛の展開は面白かったのですが、その展開をアツく受け取るための『下ごしらえ』が、ゲームという媒体で遊ぶ上では圧倒的に足りなかったと個人的には感じました。(多分アニメだけだったら納得しているでしょう…)

未来と輝がどのように過ごし未来はローグに乗って戦う事を望んだのか、二つ星同盟発足によって地球の復興は順調に進んでいるのか、そもそもイクシア側のみんなは(アーシェムが言うような)つかの間の平和を勝ち取ったのを実感していたのか…こちら側としては、町やオブリビオンベイに居る人々のセリフからなんとか想像する他ありません。確かに一つの戦いは終わっているのですが…ムサシXまで、登場人物の人間ドラマをある程度やっていただけに、なんだかとてももったいない気がします…

確かに大きな戦いは終わったけど…

 

 

☆これだけは本当に良かったと言わせて欲しい~過去を忘れた偽りの町が未来を望む本物の町になるまで~

 

メガトン級ムサシはシリーズを通して、この町にいる人々のセリフから世界の様子がわかる…世界観づくりに関しては本当に良かったと思っております。これに関してはセリフの変化が1回しか無かったとはいえ、ムサシWでも変わっていません。

違和感のある造られた町として、赤城町の人々のセリフからは『何か変…』といったものが多かったメガトン級ムサシ。造られた町とは重々わかっていても、人々は生活をしていて新しい町ができたことにより生活の変化も感じられたムサシX。この2作を経て、異星人との戦いがひとまず終わったムサシXの町の人々のセリフからは『未来やこの先を期待するセリフ』が増えたのがとても印象的でした。
また、ムサシ本編で少しだけ関わっていた山本さくら、ムサシX時点で物語の舞台から降りた明日菜、地球人の日常に馴染んだユグラとミーシス、そして前線から外れたことにより町の記憶から消えた輝……本編ストーリーで『物語』が終わり、日常へ戻ったキャラクターのセリフがあったのもとても良かったです。いくらかその辺が物足りないと感じる人物もいますが…
ゲームとして提示する遊びとしてはある意味不必要で、翻訳の手間を考えると『ここまで入れない』という選択肢もあったかもしれません。しかし、手間がかかるであろうこのセリフの数々を入れてくれたあたりはRPGのゲームとしてはとりあえず誠実だったのかな…と、感謝の気持ちでいっぱいになりました。
そう思っているのは…私だけかもしれませんが。

ずっと見てきたのもあって、一連の会話に泣いた…

 


☆これだけはマジで勘弁して欲しかったと言わせて欲しい

 

今回のムサシWで追加された機能として、(ストーリー含む)ミッション出撃中にボタンを押すとセリフ送りができる機能があります。

セリフ下の『L+A』って書いてあるヤツですね…

ミッション周回中にこの手のセリフを飛ばせるのは確かにありがたいのですが『ガード!ダッシュ!避ける!撃つ!殴る!』で戦闘を回している私の操作だと、どうもこのボタンを押しがちだったのでストーリー中の会話も飛ぶわ飛ぶわ。せめてオプションでON/OFFの切り替えができたり、未見のセリフは飛ばさないようにしてくれると良かったかなぁ…(そもそもそんな『逃げ』の姿勢で戦うなよ…って話かもしれませんが)

 


☆体験!!クロスセーブ!!

 

ムサシWでは他ハードとのクロスセーブが対応となりました。せっかくの機会ですので私もPS5版を用意して実践です……すごい!本当に続きから遊べる!!しかしPS5版だと機体や敵があまりにもヌルヌル動くのにちょっと慣れなかったので、今回はSwitch版で本編ストーリーを進めました。
本当にそのまま続きから遊べたので、出先ではSwitchで進めて家に帰ってからPS5で快適に遊ぶ…という遊び方の選択肢ができたのはスゴい事だなぁ…と痛感しました。今後他のタイトルでもあるといいですね…!

これはムサシXクリア直後のデータ

 

 

☆助けを求めるべく、おすすめ強化を使ってみたよ

 

ムサシXのデータから全く強化せずにムサシWの本編ストーリーを進めてクリアしてしまったので、流石にマズいよなぁ…と思いつつも、正直何をすればいいのかわからない…ある意味途方に暮れていたので、初心者救済として用意されていたおすすめ強化機能を使ってみました。

気持ち…戦闘力が上がった…??

確かに…ちょっと強くなったね…迷った場合は使ってみるのも手だと思います。

 

 

 


感想と言っていいのかわからないような内容をいろいろと書きましたが、これからメガトン級ムサシを遊び始める方や、1作目で止まっていた人にとっては、ゲームとしてある程度の最終調整がされたメガトン級ムサシWがシリーズの遊び時と思っております。ゲームのメインターゲットから外れてしまった私の代わりに、楽しんでもらえたら幸いです…