月夜の判然

適度に適当に長い文を置いておく場所です

DuskDiver2 崑崙霊動 感想

前作をクリアした勢いで遊びましたよ、ダスクダイバー2!!前作の感想文の最後で『どうも………いろいろ気になるけど。』と書いた部分を自分の目で確かめたわけですが、その不安は的中したかも。ピンポイントで楽しかった部分はあれど、その裏返しで「なんだろなぁ~」って気持ちが積み上がっていったので、総合的には『私は一応文句言いつつ、楽しんでクリアまで行けたけど、胸を張ってオススメはできないかな…』といったフワッとした感想を抱くことに。それを記録として残すべく、今回は感想文の形式をいつもとちょ~っと変える事にしました。それではスタート!!


この感想文は今作と共に前作、そして『白き鋼鉄のX2コラボクエスト』のネタバレがしっかりあります。遊ぶ予定の方はご注意ください。

 

~コラボが気になる方はこちらから直接どうぞ~

 

 

 

 

 


◆本編感想

☆ダスクダイバー2ってどんなゲーム?

~世界観がちょっと複雑なのでいきなり遊ぶのは…厳しいかも?~

store-jp.nintendo.com


ダスクダイバー2はアクションゲームです。主人公のヤン・ユモちゃんは前作の事件を経ても変身体質が戻らなかったので、大学生に進学した後も拠点のコンビニでバイトをしつつ人類に仇なす厄禍(わざわい)を退治していく生活を送っていました。神というか…高次元人が住む崑崙(こんろん)界の協力もあり、それなりの日常を過ごしていたんだけど、そんなユモちゃんの身と生活に『異変』が起こり、またまた世界をかけた戦いをすることになっちゃうよ~~!!って感じです。ものすごく軽いノリで書きましたが、本編のキャラクターたちがだいたいそんなノリなので、あまり気負わないでいきましょう。ニチアサの戦隊モノを観てる感覚でね。

ユモちゃん、進学おめでとう!!

 

 

☆大学生になったユモちゃんは行動範囲が広がったし、前作で楽しかった食べ物の種類も大増量だ!!
~しかし近年のゲームにしては移動が野暮ったく、食事システムの変更が地味にキツい~
前作は西門町がメインの舞台でしたが、行動範囲が少し広がりました。いくつか追加されたマップの中で(日本で言えば門司港に近いような?)紅楼と(市場街かな?)大稲埕が特に印象的。西門町より広くはないものの、日本では見慣れない建物や看板があり、前作同様ちょっとした観光気分を味わう事ができました。

観光している気分は今作でも健在です。

だけど…このマップ間の移動が…正直『野暮ったい』の一言に尽きるんです。まず、ファストトラベルはナシ。移動のためには地下鉄を介さないといけなくて、西門町→駅→改札口(目的地選択)→駅→出口(目的地選択)と、移動に関する選択が多く、ロードも挟むので1マップ移動するのに合計30秒近くロード待ちがあったりします。本編・サブクエスト共になかなか移動するので『○○へ行く』といった目的が表示される度に「キエェェェ!!」と頭を抱えるのでした。もうちょっとスマートにできなかったのかな…

かったるいよ~~

新しい場所と共に食事の種類も大増量。前作でもけっこういろんな料理を見たな~~と思っていたら、どんどん知らない料理やスイーツが出てくるので見ていて面白かったです。日本人にもおなじみの食べ物でも、ところ変わればその中身が違う…とか。今作はギャラリーにグルメ図鑑が追加されたので、土地に明るくなくても実名店舗が確認できたのも良かったです。今作も多いな…!?

未知のグルメがたくさんや…!!

前作同様、この食事で戦闘中のバフをかけるのですが……特に致命的なのが『ゲージ』によって食事できる数が限られている部分です。このゲージは戦闘をしないと減らないので『この戦いでは敵をサッサとなぎ倒したいから攻撃系のバフを付けたい』『次はボス戦っぽいから経験値や龍脈ウェハーを稼ぎたい』といった、ピンポイントなバフをかけにくくなっております。じゃあゲージを減らすために戦闘すればいいじゃん!!と思われそうですが、その辺の厄禍退治は全然…稼げないからやる意味が…ほとんどなくて…(ヒドい)

 


☆大幅に変わった!?バトルシステム
~前作と同じノリで戦うと最初のボスで負けた~

マジで負けたんだよ!!

バトルは前作同様にアクションです。しかし前作とちょっと雰囲気が変わっていて、常に4人パーティーで行動するようになり、弱攻撃と強攻撃を織り交ぜながらゲージを使うSP技でトドメ!!…といった、よくあるゲームのようになっています。近距離で放つ連続攻撃が扱いやすいユモちゃんの他に、召喚攻撃枠だった守り神の皆さんも常時バトルに参加・操作キャラになりまして、高威力の攻撃で殴って敵を圧倒するリーオウ、テクニカルな操作と空中での攻撃手段が多いバッヘ、遠距離攻撃に特化し手数で敵を翻弄するヴェーダ…と、前作の彼らの特徴をより伸ばした戦闘スタイルになっております。全体的に派手で豪華な動きでありつつ、技の出も速いので、キビキビとしたアクションができるのは楽しい。だけど……相変わらず敵が固い!!!!!襲いかかる大群をなぎ倒す前作とは違い、個別に殴って敵の数を減らしていくのもあってより『殴ってるけど一向に戦闘が終わらない』感が増した気がしました。爽快感は……減ったかなぁ……
個人的に一番困ったのが『ダッシュ操作がスティック押し込みになった』ことです。私の操作がモタつくのもあってか、敵の攻撃を回避した後の追撃・吹き飛ばした敵へ追撃がマジで間に合わない!!コンボも切れる!!といった調子でした。みんなコレどうやってんの…??

上手くいくとけっこう楽しいんだけどね…

 

 

☆今作もしんどい!!能力強化と技習得
~中盤になれば多少マシになるけど、序盤はマジでしんどい~
今作は敵を倒すと経験値がもらえて、それを使って能力を強化していきます…4人分。また、バトル終了後やその辺で手に入る龍脈ウェハーを消費する事で技の習得や強化ができるようになります…4人分。前作の経験から開幕筋力(攻撃力)全振りでいったものの、戦闘が一向に楽にならない!!(敵もやたら固いし、武器や装備品など他にも要素があるからね…)そして何より序盤は経験値や龍脈ウェハーがマジで足りない!!技の解禁も進まないので戦闘の手数も少なくて…ツラい!!といったところです。一応中盤になると多少マシになります。でも…ここまでくるのに心が折れそうだったのも事実…

終盤になると龍脈ウェハーは余りまくり!!(実は”5人分”だったりします…)

 


☆一応本編ストーリーの感想を書きたかったけど……
~仲間達のサブクエストは良かったけど~
本編ストーリーの感想を書こうと思ったけど…実は前作も遊んだのに世界観でよくわかっていない部分が多いのと、一部キャラは行動と動機が全く見えない(語ろうとしない)ので、特に…書ける事が…ない…

主にお前のせいだよ!!!

こちらはかけがえのない大切な日常を生きているのだから、余所の世界のもめ事に人間界を巻き込むな!!と、あくまでも身近な大事なモノのために戦うユモちゃんはカッコ良かったけどね。
でもサブクエスト…特に前作を踏まえてからのリーオウ・バッヘ・ヴェーダのお話はメチャクチャ良かったです。過去を引きずるのをやめて未来を見据える事にしたリーオウ、とりあえず家出したがどう生きるかついに掴んだバッヘ、居場所を求めていた流れ者がついに居場所を見つけることとなるヴェーダ…高次元人だけど人情味のある、彼らのお話は完走できて良かったなぁ…

間違ってはいないけど…メチャクチャ笑ってしまったわ…

本編ストーリーもサブクエストも、前作同様キャラクター同士の掛け合いはとても面白かったです。日本語訳も相変わらず自然で驚いたし…(でも素人でもわかるレベルに誤字脱字等が多かった気がするけどね)

ヴェーダ姉の過激な言い回しも健在ッ!!

 


☆おまけ:モブキャラから立ち絵ありのキャラに昇格するなんて驚きだよ…
前作ではサブクエストに関わるとはいえ、グラフィック的にモブキャラだった、メイとヤウェンに立ち絵がついて驚いたぜ…

ちょ…おまっ…ヤウェンじゃねーか!!!

でも、同じように何かと世話になる神主のじーさんにも立ち絵があってもよかったのにね…と思わずにはいられないのでした。

けっこういい人なだけにね~(これでもちょっとオシャレになってたりする)

 

 

 

…といった感じで、感想文の構成を変えざるを得ないぐらいに、良いところはあっても、その反面惜しいなぁ~と思うところが同じぐらい出てくるようなゲームでした。続編なのでパワーアップさせたい気持ちは重々わかるけど、新要素と遊びの噛み合わせがイマイチで…まるで作中の龍脈のエネルギーのバランスが崩壊した酉閃町のようなゲームというか。キャラデザやキャラの性格、世界観が良かっただけに、ちょっともったいないなぁ……

 

 

 

 


◇白き鋼鉄のX2コラボクエスト感想

このブログにも記事がある通り、私は白き鋼鉄のX2も遊んでおります。ダスクダイバーの1作目を長らく積みゲーにしている間になんとDLCとしてコラボをしたのでビックリだぜ!!(それもあってこんな時期に遊んでいるわけですが…)とはいえ、自分の狭い観測範囲ではこのコラボについてがっつり言及している人をあまり見かけなかった…ので、ここに残します。個人的には面白かったけど、コラボの醍醐味である『両方を知ってる人は楽しめて、片方を知ってる人にはもう片方にも興味を持ってもらうきっかけになる』には両者のゲーム性と世界観がちょっと噛み合わない組み合わせだったかな~というのが正直な感想です。


☆白き鋼鉄のX2(以下イクス2)に来訪したユモちゃんについて

gunvolt.com


まずはイクス2に訪れたユモちゃん。こちらは『台湾版』の声優さんが来ているのもあって『言葉が通じないのでとにかく戦う』事となっております。イクス2を遊んだ時は「いやいや問答無用すぎるだろ!!」と思ったわけですが、ダスクダイバー本編では厄禍がとりついた人間(憑依者)は問答無用でユモちゃん達に襲いかかってくるし、立ち塞がるどいつもこいつも『話し合い』より『果たし合い』をしてくる輩が多かったので、しょうがないよね~~って感じ。ちょっと許してあげて欲しい……
イクス2公式サイトで紹介されている技はダスクダイバー2でも実際に使えます。なんか…一つ知らない技がある気がするけど…(似た技なら知ってるけどね)ドット絵でキビキビ動くユモちゃんは一挙一動、原作再現度がマジで高いです。SPスキルの時のD武装(SPスキルのカットインで入るイラストの姿ですね)もちゃんとドット絵で再現されてるんだよなぁ…流石です。

 


☆ダスクダイバー2のコラボクエストについて
3つのクエストで完結。という、思ったより大ボリュームな構成。西門町で検知された反応を調べるためにユモちゃん達が向かった先には…丸いロボット!?……といった感じで出会うRoRoちゃん。でもやっぱり言葉が通じないので、その先は…バトルだ!!!と、結局戦う羽目になります。このクエストは購入すればゲーム序盤から本編の進行に沿って遊べるようになるんですが、RoRoちゃんがマジで強すぎるww移動速度も速い、技の出も速い、手数も多い……手数??そうです、ダスクダイバー2のボスとして出てくるRoRoちゃんは『敵の武装を再現』するチカラを存分に振るってきます。ついでにアキュラくんのブレイクホイールも再現するし、大増量して攻撃もしてくる。マジで怖い…ダスクダイバー2のボスの中で誰が強かった?と聞かれたら、即答で「RoRoちゃん」と言い切ってもいいと思います。

マジで強かった…

バトルが終わった頃合いには崑崙の科学力によってRoRoちゃんの言葉がわかるようになります。元の世界に帰れるように協力するユモちゃんたちとのやりとりがとても良いです。ただ淡々とクエストが進行するわけでもなく、ちょっとした会話もあるのもポイント高いです。

さすがリーオウおじさん!!紳士だぜ!!

かわいいサイズ感。

まぁ…最後のクエストの戦闘で、出てくる雑魚敵の数のヤケクソ具合はさすがの私もキレそうだったけどね…何だよこれ…!?

『多い』で済まされる次元じゃねぇよ!!

ユモちゃんたちの協力もあってRoRoちゃんは無事に元の世界へと帰るのでした。果たしてRoRoちゃんはアキュラくんに何を伝えるのでしょうか…誤解を解いてくれると助かるけどね。

元気でね~!!

このクエストをクリアするとユモちゃんの固有技に『ロロ・サポート』という技が追加されます。RoRoちゃんを召喚するわけですが、カウンターを決めるとヒーリングが使える!!コレがけっこう強いんだよな!!(実はボイスもちょっと入ってます。ちょっとだけね。)

ヒーリング!!

実はもう一つ、コラボクエストクリア特典はあるんだけど……どうコメントしたらいい??(そっとしておこう…)

今度こそお嫁に行けなくなる…

もう一つ面白かったポイントを…このクエストの途中でユモちゃんからイクス2に出張した時の話が出てくるのですが、アキュラくんがボロクソ言われてるのにはちょっと笑っちゃった…

確かに近寄りがたい雰囲気はあるけどさぁww

しかし言葉が通じればRoRoちゃんにはこう言われてしまうというww

これで帳消しっスね…(何が!?)

 


…以上、コラボの感想でした。ちょっとでも雰囲気が伝われば幸いです。