月夜の判然

適度に適当に長い文を置いておく場所です

帰ってきた 名探偵ピカチュウ 感想

待ちに待ったSwitch版の名探偵ピカチュウ。一気に駆け抜けて遊んじゃうぐらい、本当に面白かったです!!

 

☆どんなゲーム?

www.pokemon.co.jp

名探偵ピカチュウとは人とポケモンが共生する街『ライムシティ』を舞台に、主人公のティムとひょんなことからコンビとなったピカチュウが事件を解決していくアドベンチャーゲームです。映画にもなりましたので、だいぶ有名になったのではないでしょうか。

このピカチュウが他で活躍するピカチュウとひと味違うのは、しゃべる(…といっても主人公のティムがピカチュウの言葉だけわかるって事ですが)名探偵ということもありますが『オッサンでかわいくない(けどかわいい)』といった部分に尽きる…と思います。最初のゲームの時から思っていたのですが…ピカチュウって見た目からして何やってもかわいくなるハズじゃないですか?でもこのゲームのピカチュウは何やっても「オッサンじゃん…」という印象がつきまとう。ピカチュウに対して「かわいくねぇ〜!!」「どんくせぇな…」という気持ちが湧くのはこのゲームでしか味わえない、ある意味貴重な体験だと思います。

かわいくねぇ~~!!

…というわけで、簡単ですがその他感想をお送りします。公式サイトの情報以上の事は書きますが、本編の致命的なネタバレはありません。しかしこのゲームは事件の内容の他に『どんなポケモンが出てくるのか?』というのもお楽しみのポイントだと思ってますので、これから遊ぶ予定の方や、現在絶賛捜査中という方はクリアしてから読んでもらえたらと……

 

 


☆か…完結した…!!!

本編の致命的なネタバレをしない…と書いておきながらコレかよ!!となりますが、最初のゲーム…つまり3DSのダウンロード専売版(新コンビ誕生)と(追加分のシナリオが入った)名探偵ピカチュウも遊んだ身として一番気になっていたのは『完結するのか』という一点に尽きるもので。いや…前作でも事件の解決は一応したけど、肝心の謎が解けてなかったから…なので、今作でキレイに完結してくれてさ…ありがとな!!!

 

☆実は一つずつやるので迷宮入りしない??

今作も様々な事件が起きるのですが、システムとしては地道な捜査で証拠や証言を集め、不審な点に対して一つずつ謎を解決していきます。そのため、事件解決系のゲームでよくある「なるほどわかった!!(わからん)」が比較的起きにくく、締めの推理でド派手にやらかすことが少なかった印象です(何回かミスったけど)この手のゲームでポンコツな自分でも、ピカチュウヒントや正解表示機能は使わずクリアできました。
ちょっとわかりやすいよな…?と思った部分もありましたが、私がこのゲームに求めているのは推理小説のような本格的なモノではなく、いかにポケモンや世界観を利用して事件が起こって解決するか…なので、十分だと思います。面白かったし。

意外と丁寧な仕事っぷりである

 

ポケモンの力を借りて事件解決ッ!!

ピカチュウさんができるのは現地の調査と推理だけなので(失礼だな)時としてそれだけでは限界を感じる部分が発生します。今作ではポケモンの力を借りて更なる調査ができるように!そのポケモンのチョイスもなかなか渋い気がします。

そうくるんだ…

この状態になっている時にその辺のポケモンに話しかけると、ティムと一緒に居たときに聞くのとはまた違った、ポケモンたちの生の反応が見られるのも面白かったです。それにしても…ピカチュウさんが乗っかるとき、どれも鈍くさい動きだったところに、また哀愁を感じるぜ…

パートナーでもわからんことは、ある。

 

☆寄り道万歳!!新聞記事を賑わせろ!!

事件解決を急ぎたいところですが、世の中には困っている人やポケモンは案外居ます。そんな人々を助けるのも……探偵の仕事かよ!?と、言いたくなるような頼みごとをしてくる奴らが多いのですが。この困りごとを丁寧に解決すると読める、翌日の新聞記事がメチャクチャ面白い!!ちょっと足止めをくらいますが、やる価値はかなりデカかったです。

これが結構面白いんだよな…

 

☆答えは出ている!?人とポケモンの共生について

作中でも言われる人とポケモンの共生。けっこう難しい話のように思えるけど、事件解決と頼みごと解決に奔走しつつ、ティムとピカチュウさんを通してライムシティの人々を見ていると…もう答えって出ていません??という気持ちになっていたり。トレーナーとポケモンの絆という関係性で濃く描かれる本編ゲームとはまた違った、ちょっと気軽でサラッとした関係も悪くないと思います。私は好きだな…

結局のところ、そういうことだよな…

 

☆ライムシティの人々とポケモントレーナーをやってる我々と…ポケモンに対する解像度の違い

オーロラの雫の正体…もそうですが、ガチ勢じゃなくともポケモントレーナーとして長〜〜〜〜〜〜〜くポケモンに関わっていると、ポケモンの特徴とか、とくせいとか、きのみについてとか、下手したらその辺の風景まで、出てきた瞬間から「アレ…だよな…」「そうくるよな!?」となるシーンがちょいちょいありました。特に登場するポケモンたちが様々な地方から選出されてるので「お前こんなところにおるんか…!!」と、出てくる度に驚きっぱなし。
知識の一環でポケモンに割と詳しいピカチュウさんやレイチェルならともかく、普通に生活しているティムや街の人々にとっては「そうだったんだ…」「こんなポケモンもいるんだね…」「しらなかった…」となる辺りがちょっと面白いなぁ〜と、改めて感じたり。

こっちはボックス一つ埋めるぐらい乱獲してようやく出会ったというのに…

 

☆もうちょっと街ブラをしたかったな…

ハードがSwitchになったので、登場人物やポケモン達のサイズ感がよりわかったり、ライムシティやバンブーストリートの街並みが細かいところまで描かれていたり…とても良かった反面、事件を解決すると訪れる事ができなくなる(すぐに舞台が切り替わる)のがちょっともったいなかったな〜と。

小さいじゃん…



 

ホントに面白かった……本編的には見事に完結してしまったので、ティムとこのオッサンなピカチュウのコンビも見納めかと思うと寂しいかも。
本編のポケモンとはまた違った、人とポケモンの距離感や、ライムシティの雰囲気はとても好きだったので、また何らかの形でこんなゲームを遊びたいなぁ〜〜!!

 

まさかこんなパワープレイで解決してくるなんてな…