月夜の判然

適度に適当に長い文を置いておく場所です

DuskDiver 酉閃町 感想

☆きっかけ

この街並み、ピンと来たら…

ま、まるで某ゲームのような街並みだな!?という、相当しょうもない理由で注目して積ゲーにしておりました。ゲームとの出会いにはいろんな形があるわけです…

 

 

☆どんなゲーム?

store-jp.nintendo.com

ダスクダイバーは台湾発のアクションゲームです。舞台は台湾の『西門町(せいもんちょう)』。主人公のユモは友達のユシャとこの街に遊びに来ていたのですが、ひょんなことからこの西門町と表裏一体の異界の街『酉閃町(ゆうせんちょう)』に迷い込みます。異界なので化け物(厄禍)に襲われ…そうになったところに、コワモテのおじさん、リーオウに助けられます。が、なんとユモちゃんは守り神であったこのおじさんの力を吸収してしまったのです!!なんか見た目も変わっちゃうし。ということは………戦わないとね!!といった感じです。表裏一体の異界の街の名を表すのに、パッと見で似たような漢字を使うってのがなんか良いですよね。

 

 

☆よかったところ

○まるで観光気分!!実在のお店も登場する西門町の街並みとグルメ
西門町の街並みは実在の街を再現してるらしく、看板やポスターの数々はもちろん漢字。ビルが建ち並ぶ大都会なんだけど、路地裏や細道のちょっと薄暗くごちゃごちゃした感じや、露店の食べ物屋さんなど…日本のゲーマーから見ればとても異国情緒ある街並みで食べ歩きしつつウロウロするのはなかなかの観光気分でした。改めて公式サイトを見ると協力してくれてる実在の店舗がけっこうあるので、ビックリした…食べると戦闘中にバフがかかる食べ物も、見慣れないモノがたくさんあって面白いぜ!!

ちょっとした異国情緒である。

いろんな呼ばれ方をするおやつ、どこの国にもあるんだな…

 

○守り神の力を使いつつ殴れ!!ド派手でスピーディーなアクションバトル
ユモちゃんの戦闘は弱攻撃と強攻撃のある格闘スタイル。殴る・蹴るの組み合わせと更にSPを使って守り神を召喚することができます。コレがけっこうスピーディーでボコスカやるのはなかなか楽しいです。守り神の三人はリーオウ(高威力)・バッヘ(広範囲)・ヴェーダ(貫通)と役割が分かれていて、状況によってみんな活躍するし、切り替えがすぐできるのも良かったですね。連携技や必殺技の演出もド派手でカッコいい!!

画面のイメージよりキビキビ動きます。

 

○愉快な掛け合いはなんぼあってもいいよね!!リンククエストと守り神とのイベント、そしてサービス精神あふれるおまけ
本編ストーリーの他に、サブクエスト的な感じのリンククエストと各守り神の好感度によって発生するイベントがあります。リンククエストでは西門町にいる人々にユモちゃんが振り回されたりされなかったり、守り神とのイベントでは彼らの意外な一面が見られたり…と、キャラクターの魅力が更に増す掛け合いの数々は見ていて面白かったです。守り神とのイベントについてはフルボイスなのがまたスゴい。

見た目に反して紳士、でも甘いものが食べたいオジサンや…

残念イケメンかと思ったら実はいいヤツだったり…

美人だけど時々言動がおっそろしいネーチャンだったり…

お着替えの衣装や、リンククエストをクリアしたら見られるユモちゃん達の日常画像、設定資料やBGMが聴けるギャラリー項目も完備していて、プレイヤーを楽しませようという心意気を感じられて嬉しかったです。
個人的には…設定資料で見られる店長の初期案がめちゃくちゃ面白かったです。シャケをしばくバイトに連行する方の木彫りの置物だww

この二人の関係が一目でわかるのが、最高。

 

 

☆なんか惜しかったところ

○爽快感が目減りする!?敵が固いし…数が多いぞ!!
よかったところで『スピーディーでボコスカやるのはなかなか楽しい』と述べたアクションなんですが、この良さを打ち消しかねない勢いで敵が全体的に『固い』んですよ……攻撃力をガン上げしているのに一番弱い敵がひと殴りで倒せないわけで。それなのに敵が出てくる数はめちゃくちゃ多い。「いつまで続くんだよコレ…」という気持ちがアクションの爽快感を目減りさせてくる印象です。ボスも含め、ちょっと強い敵が軒並みみんな『装甲ゲージを一旦減らさないと本体にダメージが通らない』のでより殴る回数が増える(ヴェーダの貫通攻撃でちょっとマシになる程度)のもストレスでした。もったいない……

コンボ数が凄い事になってるけど、湧き出る敵をなぎ倒して続けてるだけ。

 

○もどかしいし迷いやすい…噛み合わないアクション
西門町と表裏一体である酉閃町はビルが建ち並ぶ入り組んだマップとなっております。各マップには龍脈石というアイテムが3つほど隠されている…んですが、ユモちゃんはジャンプは1段、ダッシュはあるけどダッシュジャンプはできない…という風に移動に対する機動力は特にありません。コレがステージ探索とめちゃくちゃ相性が悪い。足場を渡って移動する場面が出たときには正直「そりゃねーぜ…」と思ってしまいました。アイテム探しは放棄です。(一応それでも本編クリアは可能です)いろいろ遊ばせたい気持ちは分かるけど、ちょっとなぁ…

ジャンプ一段だけだとなぁ…

 

○ユモちゃんに全振りでスキルポイントがすかんぴん

これでようやく快適に…

本編ステージクリアや各所に散らばる龍脈石を見つけるとスキルポイントがもらえます。コレを使ってユモちゃんや守り神のみなさんのステータスを上げていくのですが、前述の通り『敵が固い』ので攻撃力を上げるのに全振り。(全振りしてようやく雑魚敵をなぎ倒す爽快感がちょっと出てくる感じです)アクションやってる時間が圧倒的長いのはユモちゃんなので、彼女の強化が優先されます。そして龍脈石を探すのが面倒すぎてスキルポイントもそんなに無い。守り神の強化は後回しにしよう…と、ガンガン戦っている割に、ガンガン強くならないのはちょっともどかしかったです。

 

○恐怖の更衣室エラー 〜オートセーブは助けてくれない〜
西門町でいろいろやっている時にちょいちょいエラーが発生します。特に更衣室に入ると高確率でエラーで強制終了に。そういった時のため(?)にオートセーブもあるんですが、このオートセーブのタイミングが酉閃町に入った時か本編のストーリーが進んだ時ぐらいなので、西門町を走り回って飲食やリンククエスト等をやっている時のデータはほとんど巻き戻るわけです。オートセーブは無意味ッ…!!!(なお、このゲームは拠点1カ所のセーブポイント式です)
あと、続きから始める時にカーソルがデフォルトでオートセーブの部分にあるのは本当に困る。間違えたらどうするんだよ……

 

○ゲーム開始直後のアレなんだけど…
ゲーム開始直後、いきなりバトルシーンから始まり、世界観説明っぽいナレーションが流れるのですが…特にチュートリアルみたいな操作説明も無く、内容も小難しいのでコレは無くても良かったんじゃないかな…と思ったりします。それより先に西門町の街並みを見せてくれた方がワクワクすると思うんだよなぁ…この内容は後半で「はぁ〜そういうことね…」となる感じだったので、その頃合いにユモちゃん達の会話でふれてくれても良かったのにね。(いや…一応ふれてるんだけど、内容的にはけっこうサラッとしていたので…)

 

 

 

ちょっと遊びにくいと感じる部分はあれど、本編クリア自体はとりあえずできて、先が気になる物語と魅力的なキャラクターによる掛け合いを楽しむ事ができました。やりたいことに集中して全振りだぜ!!という尖った心意気を感じられて(私が勝手に感じてるだけかもしれませんが…)なんだかんだで総合的には面白かったね!と思っております。

続編が出てるようなので、遊んでみようかと。どうも………いろいろ気になるけど。乗りかかった船だ、自分の目で確かめるぞ!!

 

ユシャの財布は…諦めようぜ…