月夜の判然

適度に適当に長い文を置いておく場所です

タイムトラベラーズ 感想

 

☆どんなゲーム?

 

www.timetravelers.jp

 

イシイ ジロウ氏とレベルファイブの日野社長が組んで世に送り出したタイムトラベル超大作!なんかスゴそうだぞ…と思いつつも(実は氏の代表作の428を遊んだことがないもので…)当時は積みゲーにしておりました。発売から約10年経ち、今更遊んだわけですが…面白かったぜ!!

タイムトラベルをしながら立場や目的の違う5人の主人公のドラマを追いかけて、行き着く先は…東京を救う!?エンディングを見るまでのプレイ時間はそこまで長くないものの、連続ドラマや超大作映画を一気見したような満足感を得られる密度の濃い物語にハラハラドキドキしっぱなしでした。

 

 

☆遊んだ後のコメント<大きなネタバレはありません>

 

○当時の携帯ゲーム機でコレはスゴくね!?フルボイス・フルモーションで展開されるドラマ
公式サイトでも大々的に書いてあるけど、このゲームは全編フルボイス・フルモーションによる演出になっております。現代では割と当たり前になりつつある表現ですが、改めて考えると当時の携帯ゲーム機でコレはスゴいのでは…??私が遊んだのは3DS版なので映像がかなりきれい…って訳でもないんですが、キャラクターの動きや表情についてはそこまで違和感なく、物語への没入感を損なわずに夢中で遊べました。(もちろんちょっと気になるトコロはあったけど…)

 

 

○バッドエンドをぶっ飛ばせ!?タイムストップとタイムトラベル
5人の主人公たちはそれぞれの信条と目的に沿って動いているわけですが、時としてその物語が志半ばで中断する事も。そこで発動するのがタイムストップ。これが起こった時にタイムトラベルを行い、影響しているであろう他の主人公の物語を進めるとタイムストップが解除され先に進めるようになり…といった感じで物語を進めていきます。最初はチラッと出てくる他の物語の主人公に対して行動を変える…といったわかりやすい行動の変化をかけるだけでいいのですが、5人の物語が進むと、誰かのちょっとした行動が思わぬ変化のきっかけだったり…と複雑になっていくのがまた面白くてね…!!

 

 

○それぞれのパートのふわっとした感想
立場も目的も違う5人の主人公の物語。大きなネタバレ無しのふわっとしたコメントを…

□伏見 雛が主人公の【キャスター編】
夢である看板ニュース番組のキャスターになる為、スクープを探す主人公の雛。果たしてチャンスは掴めるのか…?
明るくもちょっとドジっぽい。でも前向きに進む雛の姿に元気をもらっているのは画面の向こうにいる我々だけではないようで…お仕事系ドラマを観ているような気持ちになっていたら、後半はトンでもねぇ事になっていたぞ!!

□深瀬 有理が主人公の【高校生編】
他人に明かす事のできない過去を持つ有理。彼にはどうしても果たしたい『約束』があった。彼の背負ったものとは?そして約束は果たされるのか!?
ちょっとぶっきらぼうにみえるけど、実はいいヤツなのである。でもクールなイケメンから飛び出す『粋なジョーク』を選ばずにはいられない…!高校生らしい、青春の学園ドラマを観ているような気持ちになっていたら、後半はトンでもねぇ事になっていたぞ!!

□神谷 壮馬が主人公の【刑事編】
誘拐された家族を助けるべく、孤独な戦いを強いられることになる神谷。果たして愛する家族を助けられるのか!前半のシリアスを一手に引き受けるがごとく、常にギリギリの選択を迫られる事件が起こりまくり。ここまでくると「ちょっとキツすぎるだろ…」と泣けてくるレベル。シリアスな刑事ドラマを観ているような気持ちになり、後半になればなるほど彼の幸せを願わずにはいられない…!

□新道 究悟が主人公の【詐欺師編】
天才物理学者が詐欺師ってなんじゃそりゃ!?いやいや理由があるんですよ…天才なのに綱渡りのように物語が進むので安心感が全くナシ。しかし5人の主人公の中でこの状況について一番知っているのは彼なのである…
他の主人公たちとは一風変わったノリで進む物語に面食らっている暇は…無いぞ!!あと登場時に流れる彼の雰囲気にピッタリな主題歌が強い。

□ルサンチ☆マンが主人公の【ルサンチ編】
無職のヒーロー、仕送り停止の危機!!おいおいコイツだけ場違いじゃねーの!?私も最初はそう思いましたよ、でもちゃんと意味があるんだよな…うん。
遊ぶ人によって一番感じ方が変わりそうなキャラだと思います。発売当時にこのゲームを遊んでいたら中盤まで彼のことを思いっきりディスっていた可能性があるのですが、彼の年齢に近い今の自分だと…こう…どことなく身につまされるモノをひしひしと感じずにはいられない…

 

 


○いろんな小ネタがあるぞ!!
TIPSの情報に小ネタが大量にある…いろいろ知っている人は大喜びかもしれません。いろいろ知らない私でも結構楽しかったし。できればバック・トゥ・ザ・フューチャーは観ておこう。それと、レベルファイブのゲームのファンがニヤリとする単語もちょっぴりあるぞ!!(本当にちょっぴりですよ!)

 

 


これはものすごく個人的な感想なんですが、発売された当時より、ちょっと大人になった(?)今になって遊んで良かったな〜と思ったりします。ゲームって当時買って積んでいても「遊びたい!!」と思った時が真の遊び時って事もあるんだな……