月夜の判然

適度に適当に長い文を置いておく場所です

【本編ネタバレ有り】バディミッションBOND キャラ語り

感想文にてストーリーについては『語るだけ野暮』と言ったものの、チームBOND諸君を含む魅力的な登場人物についてはちょっとでも語りたいなぁ~~!!というわけで、ゲームを遊んで感じた事を自分なりに語らせていただきます。なお本編他全コンプ済みの人間の語りのため、何から何までネタバレ満載となっておりますのでご注意を。

 

………私、ちゃんと警告しといたからね!?!?

 

 


☆チームBOND諸君について

 

みんな大好きチームBOND諸君のみなさん。チームで動く物語だと普段は「○○が好きだなぁ…」と一人決める風になるんですが、バディミに関しては「ルークが一番す…いやみんな好きだわ…」と、唸りたくなるぐらいに本編とバディ・サイドエピソードで語られまくっていてビビる。いつもならこちらで勝手にテキトーに想像してるトコロまで全部お出しされてる。なんだこれ!?

 


・ルーク

 <初見の印象>
絵に描いたような主人公!大好き!!でも…ヒーローという言葉がなんか…自分に重くのしかかってません??
<最後まで駆け抜けての印象>
お前が主人公で…ホント良かったよ……ルーク・ウィリアムズ!!(涙を拭いながら)

 

素直で実直、親しみやすくて応援したくなる、決める時はキメるカッコよさもある本当にいいヤツ…ながらも、そのヒーローっぷりが突き抜けた時に周囲から「さすがにソレはねーわ…」となっているのも実はいいバランスだよなぁ…と思っておりました。嬉しいときは本当に嬉しそうにしてるのもメッチャ好き。そりゃあ食べ物をおごりたくなるよね。
あと、ニンジャジャン系統の話題のように、ファンとして妙にガチってるところも好き。ゲーム内のトンチキ選択肢の存在によって案外雑だったり過激だったり子供だったりする部分もチラッチラ見えちゃうのもいい。トンチキ回答したときのガハハ!って笑う顔とか、たま~~にする口を尖らせる顔も好き。クソ甘いようわからん甘味を好むのに、作る料理はまともなのがなんか良い…シロップはドバドバかけるのに料理の調味料を変に入れたりはしないのである。シバコと一緒にいると揃ってカワイイ風に見えてしまうのは…なぜだろうな…
彼にとっての試練はMission#2で山場…かと思いきや、実際終盤あたりでは自身の生い立ちも含めずーーーーっとツラい状況が続いていたのが泣けるし、相棒や仲間の存在に助けられながらも何度でも立ち上がる姿には本当に胸がアツくなった…これからの彼はもう何があっても大丈夫なんだろうな…離れていても心から信じられる相棒(たち)もいますしね!


・アーロン
<初見の印象>
わーい!!荒くれ者だ~!!ヤバそう~!!
<最後まで駆け抜けての印象>
素行や言動はアレだが本当に『優しい』奴なのである。いろんな意味で。いいヤツだなぁ~~!!

 

トゲトゲしい見た目よろしく、ワルっぽい言動が目立つし、す~ぐ暴れたがるんだから…とか、見た瞬間は思っておりました。しかし、ルークとの最初の潜入辺り…もとい、ルークが『アーロン用の潜入服を調達してくる』頃合いぐらい(早すぎね??)から「なんか…もしかしてワルだけど案外良い奴なのでは…?」と、チラッと思った後のカネの送り先である。これだけならそういうギャップにグッときた…みたいな話になるわけですが、ストーリーが進むと実はそうじゃなくもっと現実的に『身内』に対して良い奴で…であったり、いやいや実は本当はそうじゃなくて『目の前で困っている人』に対して助けずには…だったりと彼の印象についてはめまぐるしく変わっていったものでした。そしてルークとの本当の関係がわかった瞬間は…ホントお前優しいじゃん!?と。だってあんな壮絶な事があったのに、相手は自分の事を全く覚えておらず…だし、アーロンはその点に関してはキレてない(…なかったよね?)んだよね…
もちろん、ルーク以外の人にもちょいちょいぶっきらぼうに優しいところを見せてるし、それがこう『周囲をよく見ていてそういう風に見えたから助け船をだしてやった』的な雰囲気で『周囲をよく見ている』のがいいんだよ!って感じです。ちょいワル人情系兄ちゃんとはなんかニュアンスが違うんだよなぁ~!…改めて振り返ると強盗ではなく怪盗ってのが実は彼の本質をついているのでないかと思ったり。建物は破壊するけど。


・モクマ
<初見の印象>
おもしろニンジャオジサンきたー!!なんかいっつも酒飲んどるww
<最後まで駆け抜けての印象>
人生の先輩…そう、モクマさん…!ぜひ楽しいお酒を飲んでください…

 

おもしろオジサンだ!!イエーイ!!…と、登場したときのちゃらんぽらんな雰囲気を見て喜び、マジで強いニンジャだったり、いざという時に頼りになったり…というカッコいいギャップもあって喜び…と見てきてからのマイカの里編である。憔悴…というか、諦め…というか、疲れ果てた…というか(これは若干チェズレイのせい…のような気もするけどな!)今まで見てきたのらりくらりなモクマとは全然違う姿に…見た直後は割とショックを受けていたりする。ちょっと…そんな姿を見たくはなかったなぁ…と。しかしルークやアーロン、そしてチェズレイの(デカすぎる感情の)助け(?)もあって過去を精算し、覚悟を決めたモクマは本当にカッコ良かったし、グッときた……!で、これ以降もちゃらんぽらんな面はあれど、基本的に言動に『渋み』が増した感じになっていた気がします。なんというか、これまで持ってなかった物を新たに手に入れた…って感じがしません?カッコいいですね。物事をいい意味でも悪い意味でも、できれば穏便に済ませたい性格が若干出ているせいなのか、ルークのトンチキ回答の突っ込みがやや弱めで場の締まりがなくなるのがちょっと面白かったりする。


・チェズレイ
<初見の印象>
アイツも!コイツも!全部!チェズレイ!!くそっ!!!(そんな気はした)
<最後まで駆け抜けての印象>
これがいわゆる『クソデカ感情』って奴かぁ~!!なにかしらの『情』のつく熟語一つだけでは語りきれないような濃い人物だった…幸せになるといいですね。

 

顔芸と称していいであろう表情を初めて見たときは「おいおい~!?イケメンにこんな顔させていいんか~!?」と、割とマジでドン引きしたwwそれとMission#5の例の場面では本気で「殴りてぇ!!」と思ってたので、選択肢に『殴る』とあった時にはメチャクチャ笑ってしまったwwもちろん私は殴りたかったけど、ルーク・ウィリアムズはたぶん殴らないと思うので拳は収めたんだけどね…といった感じに初見時には「何なんこの人ww」といった驚き(?)で頭がいっぱいだったわけですが、本編やバディ・サイドエピソードでややねちっこいぐらいに描かれるチェズレイの情報や心情は、もうどこからどこまで信じていいのか、目を白黒させるしか無かったというwwだって詐欺師ですから。もう外野が触れるのも野暮なモクマに対しての態度とか、お前はカーチャンか!と微笑むルークに対しての態度とか、バッチバチに仲悪いけど利用はするアーロンに対しての態度とか…チームBONDとしての目的の為にちゃんと活動してるけど相手によってけっこう態度を変えてきてるのが面白いし、そこについては特に誰も(チェズレイを若干嫌っているアーロンですら)否定していない…ってのが大人~!ってなっちゃう。ルークやモクマに対してたまに出る妙に優しい声やセリフ回し、アーロンに対してマジでイラついている声やセリフ回し…嫌いじゃないんだよなぁ…なんにせよ、一番語るのが難しい人物である。私ではこれが限界や…

 

 

 

☆バディ組み合わせについて

 

本編以外の、バディエピソードで語られるアレコレも魅力的な本作。本編ではルーク&アーロン、モクマ&チェズレイの組み合わせのバディに重きを置いてありましたが、もちろん全部の組み合わせのバディに対してエピソードをご用意してくれてるのが…スッゲーな!と感心した…この手のファンに対する福利厚生が超手厚いゲーム、ちょっと初めてなんで…せっかくなので、ほどほどに語らせてください。

 

 

・ルーク&アーロン
王道で文句なしの『相棒』を突きつけてくるやつ。一番好きなバディの組み合わせですな。(当人は真面目にやってるつもりの)ルークの発言や行動に対してアーロンがキレる、定番の流れを面白がって見てしまう前半のエピソードの数々もモチロン良かったけど、二人の関係が真の相棒同士に変わる中盤~終盤辺りのエピソードの数々があまりにも良すぎて、見ているこっちはずっとうめきながら爆発四散していたというww(いや、記録取ってたノートのメモにソレしか書いて無いんですよ…)いやもう完璧すぎて何も言えませんよ!?あと、それぞれの道を行く最後の別れが湿っぽい感じじゃなくて勢いあったのもスゴく良かったんだよなぁ…

 

・ルーク&モクマ
ルークの食レポの大半が見られるのはこのバディエピソードだけ!(幻影異聞録のオタクはCV木村良平食レポ歓喜するのである!)…というぐらいにいつも何か食べとるww大人になってある程度経つと、こう『メッチャ喜んで何か食べてくれる人』に食べ物をホイホイあげちゃいたくなる気持ちというのはスッゲーわかる…私もルーク・ウィリアムズにご飯おごりてぇよ…!!大事だと思える仲間との食事の尊さ…の他に、人生の先輩としてモクマを頼るルークとそんな風に頼られたいモクマの関係も描かれつつも、頼ってばかりだから力になりたい(頼って欲しい)と思うルークと、信頼しているからこそ頼られる先輩ぶらせて欲しいと思うモクマ…と、信頼を越えた何かを感じさせてくれるのもいい…!!
あと、いくら真面目なルークでもモクマと一緒になるとおつかい失敗してしまうのが面白すぎるww

 

・アーロン&モクマ
ある意味カラッとしたバディなので、見ているこっちも「アッハッハww」と笑っちゃうエピソードの数々。ただし、アーロンはちゃんと人のことを見ているいい奴なので、モクマの(大小問わず)衝突を避けて自分を下げることで穏便に済ませてしまう気質を見抜いてガッツリ指摘しておく…というエピソードの不意討ちにこちらはやられるばかりである。ルークと一緒にいる時とはまた違う、気を許す雰囲気…というか、くつろぐ…というか、悪友…というか、そんな雰囲気のアーロンがまた面白いよね…

 

・ルーク&チェズレイ
最初から「いいのか??コレ??」「何コレ??」みたいな妖しい雰囲気(いやこう書くしかなくね??)で始まった二人のエピソード。最初はなんか…こう…互いに『相手はどんなヤツなのか…?』みたいなのを探ってる風があるんですが、ルークはチェズレイに(いつも通りに)素直に実直に接しつつ大きな信頼を寄せていき、チェズレイはそんなルークの眩しさにかつての自分と母の思い出を呼び起こしその母の心の内を理解する…という、なんかこんがらがりそうな重めな感情(チェズレイ関連は全体的にコレだからな…)が行き着く先は…ママー!!って感想になるのである。あとルークに対するチェズレイの声のトーンが全体的に優しすぎてなんかヤバイ。解禁されたエピソードの読むまでの妙なドキドキ感が異様にあった。なんだかんだで結果的に二番目くらいに好きになってるバディの組み合わせであった…もう家族で…いいんじゃないですかね??チェズレイがカーチャンな!!

 

・モクマ&チェズレイ
本編で命と精神を削る(?)バトルスタート!!みたいなタイミングでエピソードが解禁され始めたから「うわっ…怖っ…!」「あまりにもバチッているもんだから…一周回って逆に面白くなってきたかも…?」と、ぶっちゃけ野次馬根性に近い思いで見てきたけど、本編の展開と合わせて最終的には「末永くお幸せに!!!!」と声をかけるしかねーよな!!と、なるぐらいに二人の世界だったww私がこれ以上何か言うのも…野暮だよね。馬とか連れてこられても困るし…

 

・チェズレイ&アーロン
悪党同士だが水と油ッッ!!仲良くはないが一応手は組むぞ!!みたいなのが最後の最後まで続くのが良かったwwちゃんと一応手を組む辺りが大人の対応。しかし見てるこっちはまぁ~楽しいのである。これがマジで仲良しになっていたらなんか面白くないんだよね~!!バディエピソード11のアーロンのガサツな行動に対するチェズレイの激おこっぷりがメチャクチャ面白かったり。

 

 


☆他にも魅力的なキャラたちが…

 

チームBONDの諸君以外にも魅力的なキャラたち。ちょっとだけ語らせてください。彼らについても語りたいと思えるぐらいに本編とサイドストーリーでしっかり描かれているんだよなぁ…

 

 

・スイ
最初歌姫と聞いて、事件でちょっとだけ関わるのかな…とおもったら、ガッツリ重要人物だった。自分の思ったことはハッキリと言うし、自分で見て考えて行動できる。とってもカッコいいじゃないですか!!なのでMisson#10で心中を吐露した時は本当に心の底から「辛かったよなぁ…がんばったよなぁ…」と思い、画面の向こう側で一緒にちょっぴり泣いた。だからルークの優しさが余計に沁みたんだよなぁ…未来に向かって前を向いて進めるのも本当にスゴい。幸せになってほしい…

 

ナデシコ
キャー!!ナデシコさーん!!…と言いたくなるカッコよさ。隙が無い言動の数々にこんなメチャかっこいい上司が欲しいと思うが、こんな(ムチャクチャで型破りすぎる)上司の元では働きたくない…という妙なジレンマ。終盤の運転シーンがカッコ良すぎてサイコー!!

 

・シキ
作業中にBOND諸君に気にかけてもらっているエピソードや、マイカの里での頑張りと悲しすぎる結末を経ての…アナザーのクライマックスを見たとき「こっちはマジで泣いたんだぞ!!涙返せや!!」…と、詐欺師顔負けの欺きっぷりにビビりつつ半ギレした(ヒドい)とはいえ、ついに自ら賽を投げることができた『もう一つの道へ』の終わり方は良かったと思うよ。まぁAI作っちまってるトコロがシキが乗り越えるべき戦いはこれからだよなぁ…と感じたけど。

 

・アラナ
サイドストーリーでは太陽のように明るく強い女性という面が強調されているだけに、本編の展開には胃が痛くなりそうだった…元気になって本当に良かったと心から思った…!!アーロンとは『家族』という関係なのがまた良いよね。ミカグラ島に来訪してスイとナデシコとエンジョイしていたのが見られてマジで嬉しかったり。

 

アッカルド(本物)
博愛…とも呼べる本物の彼の優しさと真摯さを知ることができるのが、スイを含む関係者の口から語られる『過去』の思い出話と、見る機会のある『過去』の情報と映像しかない…ってのが終盤になってようやくわかるというツラさ。それと…開幕真っ先に黒幕と疑ってスミマセンでした!!(いや本編登場の時点でファントムが成り代わっていたけどさ…)

 

・イアン
悪…なんだけど、自分の信条(ルール)へのこだわりが清々しい!!いやだって本物のダイヤを持って行ったアーロンに対して最初は純粋に取引して解毒剤渡して帰そうとしたの、マジで驚いたもん。それだけに本編の最期とか、復活とかにぐぬぬ…となったのですが『もう一つの道へ』の終わり方で救われた感。

 

・フウガ
悪…なんだけど、本性現した瞬間が悪役としての最大瞬間風速あり、その後はしゃべればしゃべるほど、動けば動くほど、情報が出れば出るほど、小物感がドンドン増していく様はどうあがいても『悲しいヤツ』としか言いようがなかった…なんかもう、なるべくしてなってしまったというか。あといろんなサイド・バディエピソード中で彼に対していろんなヤツらから結構ボロクソ言われてるの、ヤバい。

 

・ファントム、もとい…
(正体が判明した瞬間)マジで最悪じゃねーか!!…で、どうしろと!?!?…嫌な予感はしていたが、当たって欲しくはなかったわ…って感じのヤツ。ルークにはちょっと悪いが、個人的には『爆破分かりあえないエンド』にやたら納得していたのでアナザーでああなってビックリした。本当に本心が分からず(そもそも本心なんて物を持ち合わせているのかもわからんもんな…)毎秒単位で謀ってばっかりなので、マジで何をどう理解すればわからなかったわけで…私としては「まぁそういうヤツもいるよなぁ…」と適当に思っておくことにしたのである。その辺最期まで諦めないし、例え謀られた上での関係としても父親との確かな思い出として抱えることにしたルークは本当にすごいよなぁ…

 

・ノボル
最初は腹立つわwwと思ったし、サイドストーリーにちょいちょい出てくるから妙に忘れられないヤツだったけど、実は作中トップクラスに紳士なボーイだったww将来が楽しみですね。

 

・シバコ
かわいい!!かわいい!!かわいい!!かわいい!!(以下繰り返し)

 

・ヤサオ&グレン
正反対の兄弟に見えて、両者とも行動が大胆すぎた部分がちょっと似た者同士でなんか良かった。闇カジノの場面でヤサオが出てきた時マジでビビったからな…終盤にも大活躍でびっくりした。グレンも口だけのただのチンピラじゃなくて割と根性あって良かったよね。一緒に両親のお墓参りをしたエピソードには泣いた。

 

 

 

…以上、つたないながらも語らせていただきました。こんな感じでいくらでも語れるぐらいにゲーム内でしっかりキャラについて描写されているから、ホントにスゴいゲームだぜ!!バディミッションBOND…!!