月夜の判然

適度に適当に長い文を置いておく場所です

【体験版範囲ネタバレ有り】バディミッションBOND 感想

~メチャクチャ面白くてガッツリ遊んでたぜ!!~

 

バディミッションBOND、メチャクチャ面白かったです。少年マンガのように王道でいてどんどん引き込まれるストーリー、見た目から中身まで魅力的な登場人物、タイトル通りにミッションを通して描かれるバディ(相棒)の絆関係…語ろうと思えばいくらでも語れるぐらいに『濃い』面白さだったんですが、そうすると絶対本編のネタバレをしてしまうし、こんな辺境の地でネタバレを食らうぐらいならぜひ自分の手で遊んで体験して欲しい!それに一言では表しきれないぐらい素晴らしいストーリーについて、ただのゲーム好きが適当に語るだけ野暮…いや、下手したら魅力を損なう可能性も無きにしも非ず…なので、ストーリーの感想はここでは書きません!

 

その代わり、私が遊んで感じたバディミッションBONDの『ゲームとして感じた面白さ』をここに残しておきたいと思います。だって普通に遊ぶだけでも凄まじく全力投球で作られたことを感じるゲームなんだもん…ちょっと語らせてくれ!
なお、どれだけ考えても私にはネタバレをしないで文字だけで語るのは到底無理だったので、公式サイトに載っている範囲の情報と、体験版の範囲での内容と、そこそこの量のスクショを使用します。まぁ気になって買うつもりで情報集めてるけどネタバレはちょっと嫌だし…って方は今すぐここから去って体験版を遊ぶんだ!……ほらっ!!

 

 
☆バディミッションBONDってどんなゲーム?

~公式サイト~
www.nintendo.co.jp

 

こんなゲームです。必要な情報は公式サイトに全部あったので、私が言う事はもう無いですね。
公式でも言われる通称は『バディミ』。それに倣ってここでも以降はそう書きます。

 

 

  

☆デジタルコミックみたいなスタイルなのにメチャ軽やか!な演出周り

アドベンチャーゲームなので、キャラがしゃべる立ち絵もあるけど、イベントシーンの表現や演出はデジタルコミック調です。効果音とかもしっかり描き文字で出ています。もちろん同時にSEも流れています。

 

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よくある風な演出に見えるかもしれませんが、これが使われる場面・イラスト・出てくるスピード・BGMとのかみ合いっぷり…どれを取ってもクオリティが高く、見ていて全然飽きない!!その数も大量にあるので、最後まで見たことないイラストがどんどん出てくる!!どれもすげーカッコいい!!(時々ヘンなイラストも出てくるけどww)
登場するキャラの立ち絵一つをとってもパターンがかなりあるので、遊んでいくうちに『たぶんコイツ今こういう動作や表情してんだろうな~』ってのが頭の中で浮かぶぐらいに刷り込まれていきます。ページや尺が厳密に決められているマンガやアニメならここまで情報を得られないかもしれない、かと言って普通のゲームだと見えない部分がどうしてもある…そういったところを一つ飛び越えてくれたような表現にただただ驚くばかりです。

 

 

 

☆ルーク・ウィリアムズならこうするだろうが、私としてはこうしてぇな!!なんと悩める選択肢の数々

アドベンチャーゲームにある、主人公の言動を決める選択肢が出る場面。主人公であるルーク・ウィリアムズはヒーローを目指す警察官であり、彼の信じる正義とその考え方については相当早い段階でプレイヤーである我々にしっかり提示されています。

 

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なので、こういう場面だったら迷わず『逮捕する』を選ぶわけです。だって彼はヒーローを目指す警察官ですからね。(このスクショだと場面的に前後してますが、まぁ一例として…)

 

しかし、遊んでいくうちにこんな選択肢がどんどん出てくるわけです…

 

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ヒーローを目指す警察官である真面目なルークならばそんな事言わないだろうが、画面の向こうの私個人としては正直ふざけた回答をしたい、歯に衣着せぬ回答をしたい!!それを選んだ後のすったもんだを見たい!!悩む~~!!

 

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このように選択肢一つ取っても選ぶ面白さがありました。そんないらん葛藤をしつつも、ルークの考えを尊重し、カッコいいと思える選択肢を選び続けたわけですが。そういう面白案件は2周目のお楽しみにとっておきました。とは言え、やりたい放題して物語の雰囲気を台無しにしないようになってるのがHEROゲージ(画面右上のヤツ)の役割だと思いましたね。まぁ…コイツには私が思っていた以上にもっと重要な役割があったわけですが…

 

 

 

☆差分すげぇな!同じ情報収集でもバディによって印象がガラリと変わる捜査パート

バディミのウリの一つとも言えるであろう潜入ミッション。その前にバディを組んで各所に赴き、聞き込みをして情報を集める捜査パートがあります。

 

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情報を得るためには場所や人物に対して決まったキャラやバディをぶつけないといけないのですが、それ以外は自由!つまりある場所の情報を得るためにはルークで聞き込みをしないといけないけど、その相方はアーロンでもモクマでもチェズレイでもいいわけです。まぁ体験版で組めるのはルークとアーロンの二人だけですが。

  

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そして、その組み合わせによって聞き込み後のコメントが変わるわけです。組み合わせによって。同じ情報を得た状況一つでルークにとってはニコニコすることでも、アーロンにとってはイラつく事だったりするわけです。そう考えると…差分すげぇな!?!?ぜひ気に入ったバディで捜査をしてみてください。これ…メチャ楽しいです。

 

 

 

☆ちょっと粗く見えるけど、実はこだわりミッチリ詰めてます!!スタイリッシュな潜入パート

 

捜査パートで情報を得て、潜入ルートを決めたらいざ潜入!!高画質な描写が主流なイマドキのゲーム視点で考えるとやや粗めな3D表現に見えるのですが、これが結構良いモンなんですよ…

 

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港の倉庫からそんな場所まで!?ルークたちチームBONDが向かう潜入先は様々。この潜入パートによって『彼らが挑むのはどんな規模の場所なのか?』を感じとることができます。ほら…この倉庫、序盤らしく割と小規模ですよね。(個人感)

 

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行く手を阻む障害物は飛び越えたりすることができます。進む方向に向かってスティック倒すだけでいいのでゲームに不慣れな人でも大丈夫。そして、ルークとアーロンでは飛び越えるモーションが違うんですよ…性格や身体能力の差がハッキリ出てません??

 

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彼らはあくまでも『潜入』しているので、ドア一つ開けるのにもこうやってスマートに様子を伺うわけです。いやぁ~マジで…カッコいいですね。

他にも会話シーンでのイラストに合わせて3D側の表情も変わっていたり、仕掛けを解除する行動一つとってもいろんな動きがあったり…セーブの関係だったり、ボリュームの関係だったりで後半になればなるほど潜入パートが長丁場になることもあれど、まぁ飽きないわけです。楽しい!!

そうそう、潜入時のバディの組み合わせも(ルートによって決まったキャラもいますが)こちらの好きに決められます。つまり現場でモノを調べた時のセリフの差分もあるわけで…な、悩む~~!!それと…同じバディの組み合わせでも、どうも操作するキャラによってセリフが微妙に違う部分があるような気がするんですが…すっげぇぇな!?!?

 

 

 

☆出るわ出るわ!!湯水のように沸くエピソードの数々

冒頭に『語るのも野暮』と言うぐらいに完成度の高かった本編のストーリーなんですが、このストーリーの良さを確固たるものにしてくれたのが、各ミッションクリア後に解放されるエピソードの数々です。主に以下の二つですね。

 

・チームBONDの諸君の『バディ』に重きを置いたバディエピソード
4人の組み合わせ6通りのバディのアレコレを描くバディエピソード。本編としてはルーク&アーロン、モクマ&チェズレイといった組み合わせのバディの関係に重きを置いてるわけですが、だからと言って他の組み合わせはないぜ…ってわけではなく、全てのバディの組み合わせに対してそれぞれがそれぞれに対して抱く感情をガッツリ描いてくれるわけです。何コレすごすぎ。解放されたタイミングで一緒に読み進めていけばあの時コイツは『誰』のことを思い浮かべていたのか、その心情は『誰』に向かっていたのか…本編の解像度がバリバリに上がってくるわけです。あと単純にそのバディエピソードの対象ではないキャラがひょっこり不意打ちに出てくるのが面白すぎww

 

・作中に登場する様々なキャラクターに焦点を当てたサイドエピソード
チームBOND諸君以外にもスポットが当たるエピソードも見られます。パッと見てストイックに感じる歌姫のスイや、全然隙のないナデシコ、立ちはだかる敵のアイツ、舞台となるミカグラ島に住まう人々…そんな面々の本編とは違った姿、あるいは本編での印象を補完するようなエピソードの数々。解放されたタイミングで一緒に読み進めていけば、天国はさらに輝き地獄はさらに業火となり…本当に凄いですよコレ…!!

 

 
☆その他良かったポイント

・実は見て聞いてるだけってわけじゃない…?
バディミはゲームジャンルとしてはアドベンチャーゲームなので、文を読むのがメイン…いや、ボイス入ってる部分がかなり多いのでどっちかというと聴くのがメインなわけですが、先述の選択肢や捜査パート・潜入パートによって単純に『見て聞いてるだけ』にならず、プレイヤーに若干の介入の余地があるのが面白いなぁ~と思っているわけです。しかしそれは本編の物語が変わるわけではなく、変わるのは『私(プレイヤー)から見たキャラや物語の印象』だけ。しかもこれがしょっちゅう変わるんですよ…超楽しいですね。
いやアドベンチャーゲームはそういうものなのでは?と言われそうですが、私自身がその辺の経験値が少ないもので…素直に感心してしまってさ。

 

・BGMが良い~!!
スタイリッシュなジャズ感のあるBGMがこれまた本編の雰囲気を崩さなくて良いんですよ…!!潜入パートのはやる気持ちや駆ける二人を後押しするテンポ良いBGMとか。そしていろいろなところで散々語り尽くされているであろう捜査パートのBGM。選んだバディによってBGMに合わせて鳴る楽器が違うし、何ならイヤホンだと右側→ルークでトランペット・左側→アーロンでギター…みたいに片方ずつ鳴っているんですよ!すっげぇぇ!!

 

・Switchの振動を使った演出
様々なシーンに合わせてジョイコンが振動します。普通のゲームよろしく衝突したり地響きが起きれば『ガタガタガタガタ!!』と震えるわけですが、バディミに関してはそれ以外の手を握る…とか、相手を掴む…とか、幅広い動作に対して振動するわけです。これが結構印象的で…このジョイコンの振動、ゲームによっては『いらんところで震えてんじゃねぇ!』となるんですが、このゲームに関しては出来事の印象をより強めてくれる効果があるのがとても楽しかったですね。潜入パートの仕掛けでコレを上手く使っているのも良い!!

 

 

 

☆ちょいと気になるポイント

・その判定マジ!?絶許QTEの数々
アドベンチャーゲームなのでQTEが存在するわけですが、この成功判定が結構難しく、ゲーム慣れしている人ほど苦戦するのでは…?と思っているわけです。

 

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パッと見て二重丸の青い部分に合わせてボタンを押すイメージじゃないですか。でもそれだとなんか上手くいかないんだよなぁ…(どうも二重丸の青い部分よりさらに内側に合わせて押さないといけないように感じるけど…)一応、失敗すると次は速度が落ちたりするので、延々と失敗して先に進めないことはないのですが、ここでミスるわけにはいかない理由があるわけで…


・お手本のような選択肢への回答をして華麗に捜査を決めても…湯水のように消えてゆく!HEROゲージの増減配分

…ここに関わってくるのです。前述したHEROゲージはミッションクリア時に残量によって評価が決まり、その評価ランクによってサイドエピソードの解放が決まるのです。選択肢への回答や捜査パートで順調にMAXまでHEROゲージをためても、この(だいたい最後に待ち受ける)QTE合戦でガッタガタにHEROゲージが減るわけです。しかも以降は増やすチャンスがほとんど無く…結局ここだけやり直しじゃん!!って場面も多々あったりします。チクショウ!!

 

…ぶっちゃけこれ以外に言う事マジでないぐらい完成度が高いゲームだと私は思っています。

 

 

 

…というわけで、熱く語らせていただきました。それぐらい本当に面白かった!私の人生で末永く心に残るゲームになることでしょう。この作品に関わり、世に送り出してくださった全ての皆さんに大変感謝しております。そして聴きごたえのあるサントラも発売してくださってありがとうございました。この記事もサントラを聴きながら書きました。たぶん5周ぐらい聴いたと思います。設定資料集やACEくんぬいぐるみ、果てはこの要素を継いだ新たなゲーム…などなど、今後何かしら動きがあると本当にうれしく思います。

こちらはいつでも、いつまでもお待ちしております!!!!!

 

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